いちごハウスのビニールはいつ張り替える?丹羽いちご園が見ている2つのサイン

丹羽いちご園は毎年は張り替えず、破れ・くもりを見てハウスのフィルムを交換することを示すアイキャッチ画像

ビニールハウスの外張りは、いつ張り替えるのが正解なのか。毎年やるものなのか、それとも使えるところまで使うのか。判断に迷う部分です。

丹羽いちご園の答えははっきりしています。毎年は張り替えません。数年ごと、傷んできたら交換するという運用です。

交換を決めるときに見ているのは2つ。破れや穴が出てきたかどうか、そして汚れやくもりで光が入らなくなってきたかどうかです。作業は、3連棟のハウスは業者に頼み、育苗ハウスは自分でやっています

この記事でわかること

  • 丹羽いちご園が毎年張り替えない理由
  • 交換を決める2つのサイン
  • 業者に頼む場合と自分でやる場合の分け方
目次

毎年は張り替えない

ハウスの外張りビニールは、消耗品ではあっても毎年交換するものとは考えていません。丹羽いちご園では数年ごとに、状態を見て交換しています。

年数で機械的に決めるのではなく、実際にどうなっているかで判断する形です。まだ使える状態のものを予定どおり外す、という運用にはしていません。

一般的にも、農業用フィルムの耐用年数は素材によって差があるとされています。農ビ(農業用塩化ビニルフィルム)は1〜2年程度、農PO(農業用ポリオレフィンフィルム)は2〜5年程度が目安として案内されることが多く、素材が違えば交換の間隔も変わってきます。

そしてもう1つ、同じ素材でも厚さによって耐久年数が変わります。外張りに使われる農POでは、0.1mmで1〜2年程度、0.13mmで3年程度、0.15mmで4〜5年程度が目安として案内されています。薄いものを短い周期で替えるか、厚いものを長く使うかという選択になります。

つまり「うちは何年おき」という話をするときは、素材と厚さがそろっていないと比較になりません。他の農園の周期をそのまま当てはめられない理由がここにあります。

つまり「何年で張り替えるのが正解」という共通の答えはありません。使っているフィルムの種類と、実際の傷み具合の両方を見る必要があります。

いちご栽培用ビニールハウスの外張りフィルムを下から見上げた様子。骨組みと張られたフィルムが写っている

※ハウス外張りフィルムの状態を確認する場面を再現したイメージ画像です。

交換を決める2つのサイン

①破れや穴が出てきた

1つめは物理的な破損です。破れや穴が出てくると、雨が入り、風でさらに広がっていきます。

小さいうちは補修で対応できますが、数が増えたり広がったりしてくると、補修で追いつかなくなります。そこが交換のタイミングになります。

②汚れ・くもりで光が入らない

2つめが見落としやすいところです。破れていなくても、汚れやくもりで透明度が落ちると、ハウスの中に入る光が減っていきます

いちごは光が足りないと生育に影響が出るため、「破れていないから大丈夫」とは言えません。中に入ったときの明るさは、交換を考える材料になります。

一般的にも、フィルムの劣化のサインとして、色が濁る・傷や亀裂が入る・耐候性が落ちるといった症状が挙げられています。新品のときと比べて光の通り方が変わってきたら、素材そのものが劣化してきていると考えられます。

フィルムの光線透過率は素材によっても違いがあり、農ビは90%程度、農POは70〜80%程度とされています。もともとの透過率が違うため、「去年より暗い」という自分の圃場での変化のほうが判断材料になります。

丹羽いちご園が張り替えを考えるとき

  • 破れや穴が出てきて、補修で追いつかなくなってきた
  • 汚れやくもりで透明度が落ち、中が暗くなってきた
  • 年数だけで機械的に決めず、実際の状態で判断する
張り替えの考え方 内容
年数で決める 予定は立てやすいが、まだ使えるものを外すことがある
状態で決める(丹羽いちご園) 破れ・穴と、汚れ・くもりを見て数年ごとに交換する

ハウスによって、業者に頼むか自分でやるかを分けている

張り替えの作業は、すべて外に出しているわけではありません。丹羽いちご園ではハウスによって分けています

3連棟のハウスは業者に頼む

本圃の3連棟のハウスは業者に頼んでいます。連棟になっていると規模も高さも出るため、自分たちで張るのは現実的ではありません。

連棟のハウスは屋根の面積が大きく、棟と棟のつなぎ目の処理も出てきます。ここは頼む部分と決めています。一年の作業の流れは「いちご農家の一日の流れ|仕事内容と季節ごとのスケジュールを農家が公開」でまとめています。

育苗ハウスは自分でやる

一方で、育苗ハウスの張り替えは自分でやっています。規模が小さく、自分たちの手で回せる範囲だからです。

つまり「外張りの張り替えは業者に頼むもの」と決まっているわけではありません。ハウスの規模と構造を見て、自分でできるところは自分でやるという分け方をしています。

張り替えまでの間にやっておくこと

次の張り替えまでの間は、破れが小さいうちに手を打っておくと寿命を延ばせます。

一般的に、農業用フィルムの小さな破れは専用の補修テープでふさぐ方法がとられます。農ビ・農ポリ両方に使えるものがあり、放置して穴が広がる前に貼っておくのが基本的な考え方です。

なお、強風で一気に破れることもあります。台風前後の備えについては「いちご苗の台風対策|農家が教える強風前後の守り方」で書きました。

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小さな破れをふさいでおきたいときに

ハウスの外張りに使える補修テープです。農ビ・農ポリのどちらにも使えるタイプで、穴が広がる前に貼っておくと張り替えまでの時間を稼げます。

ハウス補修テープを見てみる

ハウスそのものの選び方にも関わる

外張りの管理は、どんな栽培方式のハウスを持つかとも関係します。丹羽いちご園が高設栽培を選んだ経緯は「高設栽培を選んだ理由|土耕との違い・メリット・失敗しないはじめ方」で書いています。

よくある質問

Q. ハウスのビニールは毎年張り替えるものですか?

丹羽いちご園では毎年は張り替えません。数年ごとに、傷んできたら交換しています。

Q. 何を見て交換を決めますか?

破れや穴が出てきたかどうかと、汚れ・くもりで光が入らなくなってきたかどうかの2つです。年数だけで決めてはいません。

Q. 破れていなければ交換しなくていいですか?

そうとは言えません。汚れやくもりで透明度が落ちると入る光が減り、いちごの生育に影響します。中の明るさも判断材料になります。

Q. 張り替えは自分でできますか?

ハウスによります。丹羽いちご園では、本圃の3連棟のハウスは業者に頼み、育苗ハウスは自分でやっています。規模と構造を見て、自分でできる範囲は自分でやるという分け方です。

Q. フィルムは何年もつものですか?

素材と厚さで変わります。一般的な目安として、農ビは1〜2年程度、農POは2〜5年程度。農POの外張りでは0.1mmで1〜2年、0.13mmで3年、0.15mmで4〜5年程度と案内されています。薄いものを短い周期で替えるか、厚いものを長く使うかという選択になります。

Q. 小さな破れはどうしていますか?

小さいうちは補修で対応できます。数が増えたり広がったりして補修で追いつかなくなった段階が、交換を考えるタイミングです。

この記事はAI(Claude)の支援で作成し、農家本人(丹羽)が内容を確認・監修しています。

丹羽いちご園は毎年は張り替えず、破れ・くもりを見てハウスのフィルムを交換することを示すアイキャッチ画像

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