いちごの新芽が枯れる原因5つと復活させる対策を農家が解説

いちごの新芽が枯れる原因のアイキャッチ

いちごの新芽が枯れて不安なとき、結論から言うと「水や肥料をすぐ足さない」のが正解です。新芽だけが傷んでいても、クラウン(株の中心・根の付け根)と根が生きていれば立て直せます。逆に、水切れだと思い込んで水を増やすと、根腐れを悪化させることがあります。

私は埼玉県吉見町で、いちご狩りと直売を中心に7年いちごを育てている農家です。この記事では、新芽が枯れる原因を症状別に見分ける方法と、今日からできる応急処置、復活できる株とできない株の判断基準をお伝えします。

まずは「新芽→株元→根→土→葉裏」の順で見れば、暑さ・根腐れ・クラウンの傷み・虫害を切り分けやすくなります。

目次

いちごの新芽が枯れたら、まず水や肥料を足さない

焦って何かを足す前に、原因を切り分けることが先です。

慌てて水を増やすと根腐れを悪化させることがある

土が湿っているのに新芽がしおれている場合、原因は水切れではなく根が傷んでいる可能性があります。ここで水を増やすと、さらに根が弱ってしまうので注意が必要です。

追肥は新芽が動いているか確認してから

「元気がないから肥料を」という判断は逆効果になることがあります。弱った株は肥料を吸収しきれず、かえって負担が増えるためです。まず新芽の様子を確認してからにしてください。

先に見る順番は「新芽→株元→根→土→葉裏」

見る順番を決めておくと、焦らず判断できます。新芽の色、株元(クラウン)の硬さ、根の色、土の湿り具合、葉裏の虫の有無の順に見ていきます。新芽ではなく葉全体が内側に丸まっている場合は、いちごの葉が丸まる原因もあわせて確認してみてください。

新芽が枯れる原因を症状別に見分ける

手元の症状が、次のどれに近いか確認してください。

症状 原因と対策
新芽の先だけ茶色い 暑さ・乾燥が原因。半日陰へ移す(真夏の直射日光を避ける)
中心部が黒い・ぬめる クラウン傷みが原因。隔離・処分を判断(株元まで変色なら要注意)
土が湿っているのにしおれる 根腐れ・過湿が原因。水やり停止と風通し改善(表土が乾くまで待つ)
新芽が縮れる ハダニ・アブラムシが原因。葉裏を確認(白い点・べたつきがないか見る)
斑点や黒い病斑が広がる 病気の可能性。周囲の株から離す(1〜2日で広がるなら注意)

暑さで葉先が茶色くなる症状はいちごの葉焼けの原因と共通する部分があります。ハダニが疑われる場合はいちごのハダニ対策を参考にしてください。

葉全体が黄色っぽくなっている場合はいちごの葉が黄色くなる原因、虫食いのような穴が気になる場合はいちごの葉に穴があく原因も参考になります。

今日やる応急処置

症状に迷ったら、まず次の順番で対応してください。

1
半日陰に移して直射日光を避けるプランターなら日差しの弱い場所へ、地植えなら寒冷紗などで日差しを弱める。
2
枯れた新芽を無理に引き抜かない無理に取ると株を傷つけることがある。完全に枯れた部分だけを軽く取り除く。
3
土が湿っている時は水を足さない表土が乾くまで様子を見る。
4
葉裏と株元をスマホライトで確認する虫の有無、株元の色と硬さを明るい場所で確認する。
5
疑わしい株は他の苗から離す病気の可能性がある株は、念のため隔離して様子を見る。

復活する株・難しい株の判断基準

応急処置をしたあと、株を残すか処分するかの判断基準です。

復活しやすい株
  • 新しい緑の芽が残っている
  • クラウンが硬い
  • 根が白っぽい
様子見の株
  • 新芽の一部だけ傷んでいる
  • クラウンはまだ硬め
  • 根が茶色いが腐敗臭はない
処分を考える株
  • 株元が黒く柔らかい
  • 異臭がある
  • 周囲の株にも症状が広がっている

丹羽いちご園では新芽の異常をどう見ているか

ここからは、うちの農園で実際に新芽の異常を見るときの考え方をお伝えします。

吉見町の夏は苗と根に負担が出やすい

埼玉県吉見町の夏は気温も日差しも強く、育苗中の苗には特に負担がかかります。収穫期(12〜5月)が終わった後の夏場は、新芽の状態をこまめに見るようにしました。

私の農園では「朝に戻るしおれ」と「戻らないしおれ」を分けて見ている

日中にしおれても、朝には戻っている株は水切れによる一時的なものです。一方、朝になっても戻らない株は、根や株元に問題が起きているサインです。

失敗談:暑い日に水を足しすぎて根を弱らせた経験

就農して間もないころ、しおれた苗を見て「水が足りない」と判断し、暑い日に水を足しすぎたことがあります。結果的に根が傷み、その株は新芽が戻らないまま弱っていきました。それ以来、しおれを見たらまず土の湿り方を確認してから判断するようにしました。

いちご狩り・直売のために、夏の苗管理を重視している

うちはいちご狩りと直売を軸にしているので、夏の苗の状態がそのまま来シーズンの収穫に直結します。新芽の異常を早めに見つけることは、経営を安定させることにもつながっています。

復活が難しい株の処分と植え替え判断

残念ながら処分を考える段階になったら、次の点に注意してください。

病気が疑わしい株は土ごと使い回さない

病気の可能性がある株の土は、他の苗に使い回さないでください。土の再利用を考える場合の判断基準はいちごの土は再生できる?にまとめました。

ハサミや手は株ごとに清潔にする

作業に使うハサミや手は、株を触るたびに清潔な状態に戻すことをおすすめします。同じ道具をそのまま次の株に使うと、病気を広げる原因になることがあります。

新しく植えるなら清潔な土とポットを使う

植え替える場合は、清潔な土と育苗ポットを使ってください。子苗の土選びについてはいちごの子苗に使う土で詳しく解説しています。

良い苗を取るための親株の状態はいちごの親株は何年使える?を参考にしてください。

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植え替えにはいちご専用の培養土を

新しく植え直す場合は、古い土を無理に使い回さず、清潔な培養土をそろえてから作業すると失敗を減らせます。まずは苗を増やすより、病気を広げない準備を優先してください。

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同じ場所で繰り返すなら置き場所と水はけを見直す

同じ場所で何度も新芽の異常が起きる場合は、置き場所の日当たりや水はけそのものを見直したほうが根本的な解決につながります。

よくある質問

Q. 新芽が枯れた葉は切っていいですか?

完全に枯れた部分だけを切ってください。少しでも緑が残っている部分は、無理に切らずに残しておくほうが株の負担が少なくなります。

Q. 新芽が茶色くても来年実はなりますか?

クラウンと根が生きていれば、来シーズンも実を付けられます。新芽の見た目だけで諦めず、株元の状態を確認してください。

Q. 活力剤を使えば復活しますか?

活力剤だけで根本原因は解決しません。まず原因を切り分けてから、必要な対処をした上で補助的に使う形をおすすめします。

Q. 病気かどうか家庭菜園で判断できますか?

斑点の広がり方や異臭の有無で、ある程度の見当はつけられます。ただし確実な診断は難しいため、疑わしい場合は早めに株を隔離するのが安全です。

Q. 他の苗にうつることはありますか?

病気が原因の場合はうつる可能性があります。疑わしい株はすぐに他の苗から離し、使った道具も清潔にしてください。

まとめ:新芽が枯れた時は、足すより先に原因を切り分ける

いちごの新芽が枯れたときは、水や肥料をすぐに足すのではなく、新芽→株元→根→土→葉裏の順で原因を確認してください。クラウンと根が生きていれば、まだ立て直せます。

7年やってきて、新芽の異常は早く気づくほど対処の選択肢が残ると感じています。焦らず、まず症状を切り分けることから始めてください。

※この記事は、丹羽いちご園の実際の経験をもとに、AI(文章作成の補助)を活用して構成・執筆しています。栽培の判断は、お住まいの地域やご自身の環境に合わせてご検討ください。

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