いちごの葉焼けは、結論から言うと直射日光と高温が重なったときに起きる症状で、焼けた部分の葉が緑に戻ることはありません。ただし、株元と新しく出てくる葉が元気であれば、そこから立て直せます。慌てて葉を全部切り落とす必要はありません。
私は埼玉県吉見町で、いちご狩りと直売を中心に7年いちごを育てている農家です。この記事では、葉焼けと水切れ・病気・古葉の見分け方、今日からできる対処、夏の管理方法をお伝えします。
いちごの葉焼けは夏の直射日光と高温で起きやすい
葉焼けは、株が対応できる量以上の日差しと熱を受けたときに葉の組織が傷んで起きます。
葉先や葉のふちが茶色く乾くのが典型
葉焼けの典型的なサインは、葉先や葉のふちから茶色く乾いていく症状です。日の当たる外側の葉ほど強く出やすく、内側の新しい葉は無事なことが多いです。似た症状で葉の穴あきが気になる場合は、いちごの葉に穴があく原因もあわせて確認してください。
葉焼けした部分は元には戻らない
一度茶色く枯れた組織は、水をやっても緑には戻りません。ここは水切れとの大きな違いで、水切れは早めに水を与えれば回復する場合があります。
株元と新しい葉が元気なら立て直せる
葉が多少傷んでも、株元がしっかりしていて新しい葉が出続けていれば、株そのものは生きています。焼けた葉を見た目だけで判断し、株ごと諦める必要はありません。
葉焼け・水切れ・病気・古葉の見分け方
茶色くなった葉を見たとき、まずこの4パターンのどれに当てはまるか確認してください。
| 症状 | 判断 |
|---|---|
| 外側の葉先・ふちだけ茶色く乾いている | 葉焼けの可能性が高い |
| 葉全体がしおれてから茶色くなった | 水切れを疑う |
| 茶色い部分に斑点・カビ・広がる境目がある | 病気を疑う |
| 下葉だけが古くなって自然に枯れている | 古葉(寿命)の可能性が高い |
葉焼けは日が当たる外側の葉に出やすい
プランターや畝の中でも、一番日を浴びる位置の葉から茶色くなります。同じ株の中でも症状に差が出るのが、葉焼けを見分けるポイントです。
水切れは葉全体がしおれる
水切れの場合は、まず葉全体がぐったりとしおれ、そのあとで茶色く変色していきます。しおれの段階で気づいて水を与えれば、間に合うことが多いです。葉が内側に丸まる症状との違いは、いちごの葉が丸まる原因で詳しく解説しています。
病気は斑点・カビ・広がり方を見る
斑点状に広がる、白い粉や黒いカビのようなものが付く場合は、葉焼けではなく病気の可能性があります。うちの畑でも、うどんこ病らしき白い粉が出た株は葉焼けと違い、株の内側の新しい葉にまで症状が広がっていました。いちごの葉が黄色くなる原因と対策もあわせて確認してください。
古葉は下葉から自然に傷む
株の下のほうにある古い葉は、寿命で自然に茶色くなることがあります。新しい葉が次々と出ていれば、下葉の傷みは特に心配いりません。古葉の切り方に迷ったら、いちごの葉かきの方法を参考にしてください。
葉焼けしたいちごに今日やること
葉焼けに気づいたら、次の順番で対応してください。
葉焼けを防ぐ夏の管理
症状が出る前に、夏の置き方・育て方を見直しておくと葉焼けを予防できます。
- 午前中だけ日が当たる場所
- 遮光ネットで日差しを弱める
- 鉢を地面から浮かせて照り返しを避ける
- 一日中直射日光が当たる場所
- コンクリートや砂利の照り返しを受ける
- 風通しが悪く蒸れやすい
遮光ネットは強すぎる日差しを弱めるために使う
真夏の日差しが強い時間帯だけ、遮光ネットや寒冷紗で覆うと葉への負担を減らせます。一日中覆う必要はなく、日差しが最も強い時間帯だけで十分です。
プランターは地面の照り返しを避ける
コンクリートや砂利の上に直接プランターを置くと、照り返しで葉の裏側まで熱を受けます。すのこや台の上に置くだけでも負担が減ります。
土そのものの管理を見直すなら、いちごの土は再生できる?も参考になります。
風通しを確保して蒸れを防ぐ
株が密集していると、暑さに加えて蒸れも重なります。混み合った葉を軽く整理し、風が抜ける状態を保ってください。
真夏は「育てる」より「枯らさない」管理に切り替える
夏場は実をならせる時期ではないので、生育を伸ばすことより株を維持することを優先してください。
※このリンクは広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
夏の直射日光対策に遮光ネットを探す
うちでも夏の直射日光が強い場所では、遮光率45%程度の遮光ネットを使っています。株を半日陰に移してもまだ葉焼けが続く場合は、1枚用意しておくと管理が楽になります。
丹羽いちご園で夏に見ている葉焼けサイン
ここからは、うちの農園で実際に夏の株を見るときの考え方をお伝えします。
吉見町の夏は葉と根に負担が出やすい
埼玉県吉見町の夏は気温も日差しも強く、プランターだけでなく畑の株にも負担がかかります。収穫期(12〜5月)が終わった後の夏場は、来シーズンに向けた体力づくりの期間と位置づけました。
7年の栽培で失敗した遮光・水やりの加減
就農して間もないころ、遮光を後回しにして葉焼けを広げてしまったことがあります。その年は新しい葉の出方も鈍く、秋の株の状態が例年より弱いままでした。
それ以来、葉焼けの兆候が出たらすぐに半日陰へ移すようにしています。夏場は育苗の作業も重なるため、いちごの子苗に使う土もあわせて見直しました。
いちご狩りと直売を続けるために夏の株管理を重視している
うちはいちご狩りと直売を軸にしているので、来シーズンの株の状態がそのまま経営に直結します。夏の管理を軽く見ないのは、見た目より秋以降の実りを優先しているからです。
苗を増やす作業はいちごの苗を大量増殖する方法で、親株の状態はいちごの親株は何年使える?でまとめています。
よくある質問
Q. 葉焼けした葉は全部切ったほうがいいですか?
全部切る必要はありません。完全に茶色くなった部分だけを切り、緑が残る葉は光合成のために残してください。
Q. 遮光ネットは何%がいいですか?
家庭菜園では30〜50%程度の遮光率が扱いやすいです。迷う場合はまず30%前後から試し、葉焼けが続くようなら日差しの強い時間だけ50%前後に調整してください。強すぎる遮光は逆に日照不足を招くので、様子を見ながら使います。
Q. 室内に入れたほうがいいですか?
プランター栽培であれば、日中だけ半日陰に移動させる方法で十分対応できます。室内に入れるより、屋外の日陰や軒下の方が風通しを保ちやすいです。
Q. 葉焼けした株から来年も実は取れますか?
株元と新しい葉が元気であれば、来シーズンも実を付けられます。夏の間に株を枯らさず維持できるかどうかが分かれ目です。
まとめ|葉焼けは戻らないが、株は立て直せる
いちごの葉焼けは、直射日光と高温で起きる症状で、焼けた葉そのものは元に戻りません。ただし株元と新しい葉が元気なら、そこから秋に向けて立て直せます。
見分け方に迷ったら、この記事の見分け方チェックに戻ってください。7年やってきて、夏の管理は見た目を完璧にすることより、株を枯らさず秋につなげることが大事だと感じています。
※この記事は、丹羽いちご園の実際の経験をもとに、AI(文章作成の補助)を活用して構成・執筆しています。栽培の判断は、お住まいの地域やご自身の環境に合わせてご検討ください。
コメント