夏のいちご育苗で、日中だけ葉がしおれると「遮光ネットは何%にすればいい?」と迷いますよね。結論から言うと、丹羽いちご園では遮光率50%のネットを、苗の状態を見ながら使っています。
この記事は、葉が茶色く焼けた後の対処ではなく、元気な苗を夏の強い日差しから守るための予防判断を解説するものです。
ただし、しおれを見てすぐ水や肥料を増やしたり、遮光ネットを掛けっぱなしにしたりするのは避けてください。水切れではないのに水を足したり、光が足りない日まで覆い続けたりすると、かえって苗を弱らせることがあります。
確認は、①朝夕に葉が回復するか②ポットの土が乾きすぎていないか③葉裏・新芽に害虫や変色がないか、の順です。日中だけ一時的にしおれ、土・葉裏・新芽に別の異常がなければ、強い日差しを和らげるための遮光を検討してください。
私は埼玉県吉見町で、いちご狩りと直売を中心に7年いちごを育てている農家です。遮光は「とりあえず覆う」ものではなく、苗・土・風通しを毎日見て掛け外しを判断するものだと考えました。
いちご育苗の遮光ネットは50%を基準に考える
まず、遮光率と遮光の目的を整理します。
丹羽いちご園が実使用する遮光率は50%
うちでは、育苗期に遮光率50%のネットを使っています。これは強すぎる日差しだけを和らげたい場合に扱いやすい遮光率で、家庭菜園の育苗にも取り入れやすい水準です。
ただし、50%はどの地域・品種・育苗方法でも共通する正解ではありません。ネットの色、設置する高さ、風通し、夏の日差しの強さ、水やりの頻度によって適した遮光率は変わります。丹羽いちご園では、強い日差しを和らげつつ苗を暗くしすぎない出発点として、50%を使っています。
遮光の目的は「苗を暗くすること」ではなく強い日差しを和らげること
遮光ネットは、苗を日陰に閉じ込めるための道具ではありません。真夏の直射日光の強さだけを弱め、光合成に必要な光は届く状態を保つのが目的です。
遮光ネットを掛ける前に見る3つのサイン
遮光が必要かどうかは、まず苗の様子から判断します。似た症状で葉が茶色く焼けている場合は、いちごの葉が黄色くなる原因と対策もあわせて確認してください。
日中のしおれ以外に葉が内側に丸まっている場合は、いちごの葉が丸まる原因で水切れ・暑さ・害虫の見分け方をまとめました。
50%遮光ネットの掛け方と外し方
遮光すると決めたら、次の順番で設置してください。
苗の上を覆う前に、風が抜ける状態をつくる
ネットを密着させて覆うと、風通しが悪くなり蒸れの原因になるので注意してください。支柱などで少し浮かせて張ると、風が抜けやすくなります。
朝・日中・夕方で見る場所を決める
遮光ネットの下は時間帯によって温度・湿度が変わるものです。朝は葉の状態、日中は土の乾き具合、夕方は新芽の様子と、見る場所を決めておくと変化に気づきやすくなります。
遮光しっぱなしにしないための判断
日差しが弱い日まで同じように遮光を続けると、光不足で徒長につながることがあります。ただし、曇りの日は外すという意味ではありません。苗の伸び方・葉色・土の乾き方を見ながら、当日の天候に合わせて掛け外しを判断してください。
遮光だけで終わらせない|水やりと風通しのセット管理
遮光ネットは万能ではなく、水やりと風通しをセットで見直す必要があります。
| 時間帯 | 確認する場所 |
|---|---|
| 朝 | 葉の色・しおれの有無 |
| 日中 | 土の乾き具合 |
| 夕方 | 新芽の状態・回復の有無 |
土が乾いている場合と湿っている場合で対処を分ける
土が乾いてのしおれなら水を足しますが、土が湿っているのにしおれている場合は根の傷みを疑ってください。同じ「しおれ」でも対処が逆になります。
葉裏・株元・新芽を一緒に確認する
遮光ネットの下は虫が付きやすくなることもあります。葉裏に穴や食害が見える場合は、いちごの葉に穴があく原因も確認してください。
水や肥料を足す前に原因を切り分ける
しおれを見てすぐ水や肥料を足すと、根詰まりや根腐れが隠れていた場合に悪化させることがあります。まず原因を切り分けてから対処してください。
遮光ネットで失敗しやすい3つのこと
うちでも育苗を始めた頃、遮光を機械的に運用して苗を弱らせたことがありました。
- 苗の状態を見てから掛け外しする
- 水やりと風通しもセットで見る
- 曇りの日も苗の様子を見て判断する
- 苗を見ずに毎日同じように覆う
- 遮光で安心して水切れを見落とす
- しおれを見てすぐ肥料や薬剤を使う
就農して間もないころ、遮光ネットを掛けっぱなしにして、風通しの悪さから苗を蒸らしてしまったことがあります。それ以来、遮光は「掛けたら終わり」ではなく、毎日苗を見て判断するようにしています。子苗をポットに固定する際はいちごのランナーピンの使い方も参考にしてください。
逆に遮光をかけすぎると、今度は苗がひょろひょろと間延びしかねません。いちご苗がひょろひょろに徒長する原因もあわせて確認しておくと、遮光のかけすぎに気づきやすくなります。
家庭菜園で50%遮光ネットを使うなら
大がかりな設備がなくても、ポット単位で遮光を取り入れられます。
ポット苗の置き場所とネットの留め方
ポットを並べた棚の上に、支柱やクリップで浮かせてネットを張るだけで十分です。
プランター栽培での夏の置き場所・水やりの考え方は、いちごプランターの夏の管理にまとめています。
まず確認したい苗・土・葉のチェック項目
遮光ネットを用意する前に、苗の親株の状態も見ておくと安心です。いちごの親株は何年使える?で親株の見極め方をまとめました。
暑さで新芽が枯れてしまった場合はいちごの新芽が枯れる原因も確認してください。
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同じシリーズの遮光ネットを見る
2m×2mサイズで、支柱やクリップなど固定資材は別途必要です。遮光率は複数展開があるので、育苗環境に合わせて仕様を確認してみてください。
よくある質問
Q. 遮光ネットは一日中掛けたままでよいですか?
おすすめしません。掛けっぱなしにすると光不足や蒸れを見逃しやすくなります。日差しが強い時間帯だけ使い、天候や苗の伸び方・葉色・土の乾き方を見ながら掛け外しを調整してください。
Q. 葉が茶色くなったら元に戻りますか?
一度焼けた葉は元に戻りません。詳しい見分け方と対処はいちごの葉焼けの原因で解説しています。
Q. 遮光しても苗がしおれるときは何を見ればいいですか?
遮光の有無だけでなく、土の乾き具合・風通し・葉裏の虫の有無をあわせて確認してください。原因が1つとは限りません。
まとめ|遮光率より先に、苗の反応を毎日見る
いちごの育苗における遮光ネットは、50%程度の遮光率を基準に、苗の状態を見ながら掛け外しを判断するのが基本です。判断に迷ったら、この記事の3つのサインに戻ってください。
7年やってきて、遮光ネットそのものより、毎日苗を見て掛け外しを判断する習慣のほうが、夏の育苗を左右すると感じています。
※この記事は、丹羽いちご園の実際の経験をもとに、AI(文章作成の補助)を活用して構成・執筆しています。栽培の判断は、お住まいの地域やご自身の環境に合わせてご検討ください。
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