いちごの株元から芽が増えてくると、「これは取ったほうがいいのか、そのままでいいのか」と迷いますよね。結論から言うと、うちでは収穫期の株元から出る脇芽は、込み合ってきた分だけ整理しています。ただし、見た芽をすぐ全部切るのはおすすめしません。
先に確認したいのは、①それは脇芽か・ランナーか・花房か②株全体が弱っていないか③花・実・葉のバランスが崩れていないか、の順です。ランナーや花房を脇芽と間違えて切ると、増やしたい苗や収穫できるはずの実を減らすことになります。
私は埼玉県吉見町で、いちご狩りと直売を中心に7年いちごを育てている農家です。この記事では、脇芽とランナーの見分け方、丹羽いちご園での取り方の手順、やりがちな失敗を紹介します。
いちごの脇芽は、株元が混みすぎる前に整理する
脇芽は、いちごが生長する過程でクラウン付近の芽が伸びて増える自然な変化です。出方は品種・株の勢い・時期によって差があり、放っておいても病気ではありません。
脇芽とランナーは見た目が似ていますが、出る位置と伸び方には違いがあります。
脇芽はクラウン付近から上向きに出る
脇芽は株の中心(クラウン)付近から、上向きに新しい葉と茎を伸ばすように出てくるのが特徴です。放っておくと、もとの株と同じような姿に育っていきます。
ランナーは横に伸びるため、まず見分ける
ランナーは株元から横に細長く伸び、先端に子株を作ります。子苗を増やしたい場合はランナーを残す必要があるので、脇芽と間違えて切らないように、まず伸びる方向を確認してください。ランナーをいつ切るかで迷う場合は、いちごのランナーを切るタイミングもあわせて確認してください。
丹羽いちご園では収穫期に脇芽取りを行う理由
うちでは、収穫や葉かきのついでに株元を見て、込み合ってきた脇芽だけを整理しています。理由は単純で、脇芽を残しすぎると株の中心が見えにくくなり、実や花の状態を確認しづらくなるからです。
脇芽をそのままにすると起こりやすいこと
脇芽を放置すると、すぐに株が弱るわけではありません。ただし、管理のしやすさには影響します。
- 株元の実・花がよく見える
- 風通しを確保しやすい
- 収穫のついでに状態を確認できる
- 葉が重なり株元が見えにくい
- 風通しが悪くなりやすい
- 病気や実の異常に気づきにくい
株元が混み、観察と収穫がしにくくなる
脇芽が増えるほど、実がどこにできているか、花がどこで咲いているかが見えづらくなります。収穫のたびに葉をかき分ける手間も増えるので注意が必要です。
葉や実が重なり、風通しを確保しにくくなる
葉が重なった状態が続くと、湿気がこもりやすくなります。うどんこ病らしき症状が出た株を見たときも、葉が込み合っている場所から広がっていました。葉の状態が気になる場合はいちごの葉かきの方法もあわせて確認してください。
株の状態を見ずに一律で取るのも失敗になる
混み合ってきたからといって、見た芽を全部切ればいいわけでもありません。株が弱っている状態で一度に多く取ると、かえって回復を遅らせることがあります。
脇芽を取る前に確認する3つのこと
切る前に、次の3つを確認してから判断してください。
| 確認すること | 判断 |
|---|---|
| 横に伸びていて先端に子株がある | ランナー(苗を増やさないなら切る/育苗中は残す) |
| クラウン付近から上向きに葉が出ている | 脇芽・側枝の可能性(花房につながることもあるため、混み合った分だけ整理する) |
| 白い花や実がついている | 花房(切らない) |
| 株全体の葉色が悪く元気がない | 脇芽取りは見送る |
それは脇芽か、ランナーか、花房か
切る前に先端まで確認してください。途中までしか見ずに切ると、花房やランナーを誤って落とすことがあります。
株全体が弱っていないか
葉の色が薄い、新しい葉が出ていないなど、株全体に元気がないときは、脇芽取りを急がず株の回復を優先してください。新芽が枯れている場合はいちごの新芽が枯れる原因も確認しておくと安心です。
花・実・葉のバランスが崩れていないか
脇芽を取ると葉の数は減りますが、花や実まで無理に減らす必要はありません。花房と間違えないよう、切る前にもう一度確認してください。花が黒くなる症状が気になる場合はいちごの花が黒くなる原因も参考になります。
丹羽いちご園の脇芽取りの進め方
うちでは、収穫と葉かきのタイミングで、次の順番で株元を見ています。数日に1回の収穫のたびに確認し、脇芽が3〜4本以上重なって葉が触れ合うようになったら整理する、というのが目安です。
以前、収穫の忙しさで整枝を後回しにしていた時期があり、株元がどこまで混んでいるのか外から見えなくなったことがあります。それ以来、収穫と同時に株元を見る習慣にしました。
脇芽取りでやりがちな失敗
うちでも育て始めた頃、脇芽取りで何度か手を止めたことがあります。
ランナーや花房を誤って切る
急いで作業していると、伸びる方向を確認せずに切ってしまうことがあります。迷ったら、その芽は残して次の観察まで様子を見てください。
一度に多く取りすぎる
混み合いが気になって一度に多く取ると、株への負担が大きくなることがあります。うちでは、1株あたり一度に2〜3本までにとどめ、残りは次に見るタイミングに回すようにしています。
病気が疑われる株も同じはさみで触る
見た目に異常がある株を触った刃で、そのまま別の株に触れると、症状が広がるおそれがあるので注意してください。異常が疑われる株は最後に触るか、アルコールなどで刃を消毒してから次の株に進んでください。
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脇芽取りに使う剪定ばさみを見る
脇芽取りをするなら、株を傷つけにくい清潔なはさみを1本用意しておくと管理が続けやすくなります。うちでも2段階調節できるフッ素コーティングの剪定ばさみを使っています。
家庭菜園では「毎回少しずつ」が続けやすい
脇芽取りは一度に完璧に整える作業ではなく、収穫や水やりのついでに少しずつ進める作業です。
収穫・水やりのついでに株元を確認する
専用の時間を作らなくても、日々の作業のついでに株元を見る習慣があれば十分です。土の状態を見るタイミングと合わせて確認すると、見落としが減ります。
判断に迷う芽は、すぐ切らず数日観察する
脇芽かランナーか判断に迷ったら、無理にその場で切らず、3〜5日ほど待って伸び方を確認してください。横に伸び始めればランナー、上向きのままなら脇芽と見分けやすくなります。花房が育ってきた場合は、実になるまで様子を見ても遅くありません。
よくある質問
Q. 脇芽は何本まで残していいですか?
一律の本数の決まりはありません。株元が込み合って観察や収穫がしにくくなってきた分だけ整理する、という考え方で十分です。
Q. ランナーと脇芽を間違えて切ってしまいました。大丈夫ですか?
1本切った程度であれば、株全体への影響は大きくありません。今後は先端まで確認してから切るようにしてください。
Q. 脇芽を取ると実が減りますか?
脇芽・側枝は花房につながることもあるため、花房や株の状態を見ながら少しずつ整理する範囲では、収穫への影響は出にくいです。切る前に花や実がついていないか確認してください。
まとめ|脇芽は混み合った分だけ、少しずつ整理する
いちごの脇芽は、ランナーや花房と見分けたうえで、株元が混み合ってきた分だけ整理するのが基本です。判断に迷ったら、この記事の見分け方チェックに戻ってください。
7年やってきて、脇芽取りは特別な作業というより、収穫や葉かきのついでに株元を見る習慣の一部だと感じています。
※この記事は、丹羽いちご園の実際の経験をもとに、AI(文章作成の補助)を活用して構成・執筆しています。栽培の判断は、お住まいの地域やご自身の環境に合わせてご検討ください。
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