「春になっても追肥を続けた方がいい?」「もうやめるタイミングかな?」——いちご栽培で追肥の「やめ時」に迷う方はとても多いです。
追肥はいちごの生育に欠かせませんが、与え続ければ良いというものではありません。タイミングを間違えると、実が甘くならない・株が疲れる・実が落ちやすくなるといったトラブルに直結します。
この記事では、農家歴20年以上の私が「いちごの追肥はいつまで必要か」をカレンダーと株の状態の両面から解説します。判断に迷ったときの具体的な目安もお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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いちごの追肥が必要な時期・不要な時期
追肥が必要な時期:秋〜冬の株づくり期
追肥がもっとも効果的なのは、定植後から花が咲く前の「株づくり期」です。
9〜10月に定植した苗は、冬の間にじっくり根を張り、春の開花に備えます。この時期の追肥は株の体力を高め、春に多くの花をつけるための基盤になります。寒い時期は肥料の吸収がゆっくりなので、液体肥料より緩効性の固形肥料(元肥タイプ)が向いています。
私の農園では、11〜1月は月に1回ほど緩効性肥料を与え、根の張りと葉の充実を確認しながら管理しています。この時期に株をしっかり育てておくことが、春の収穫量を大きく左右します。
追肥を控えるべき時期:開花期〜収穫期
花が咲き始めたら、窒素系の追肥は控えるのが基本です。
開花期以降に窒素を与え続けると、葉ばかりが茂って実が太らなくなります。また、実の甘みが落ちたり、実が柔らかくなりすぎて傷みやすくなることもあります。
この時期に必要なのは、窒素ではなく「リン酸(実の充実)」と「カリウム(根の強化・甘み向上)」です。開花が始まったらリン酸・カリウム中心の肥料に切り替えることで、実の肥大と品質が安定します。
| 時期 | 追肥の内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 定植後〜冬(9〜1月) | 緩効性肥料(バランス型) | 株の体力・根の充実 |
| 開花直前(2〜3月) | リン酸・カリ中心の液肥 | 花芽の充実・受粉準備 |
| 収穫期(3〜5月) | 窒素を控え・カリ中心 | 実の肥大・甘みの向上 |
| 収穫終了後(5〜6月) | 追肥なし・または軽い元肥 | 株の回復・ランナー育成 |
追肥をやめるタイミングの見極め方
「いつやめればいいか」はカレンダーより株の状態で判断するのが正確です。以下のサインが出たら追肥をいったん止めましょう。
- 新しい葉が小さくなってきた(株が疲れているサイン)
- 花数が明らかに減ってきた
- 実の肥大がほぼ止まっている
- 葉が黄色みを帯びてきた(肥料焼け・根腐れの可能性)
このような状態のときに追肥を続けると、株がさらに弱ります。「迷ったら止める」の判断が、いちご栽培では正解になることが多いです。
農家の経験則:「少し足りないくらい」がちょうどいい
私の農園では「もう少し欲しいかな」と思うくらいの施肥量を基準にしています。肥料は足りなければ後から足せますが、与えすぎた分を取り除くことはできません。肥料焼けや根腐れは回復に時間がかかるので、「控えめ」が安全です。
追肥を続けすぎた時のトラブルと対処法
実が甘くならない・柔らかくなる
窒素過多の典型的な症状です。追肥を止めてリン酸・カリ中心に切り替えます。効果が出るまで1〜2週間かかることがあるので、焦らず様子を見ましょう。
葉が黄色くなる・株全体が弱る
肥料焼けや根腐れの可能性があります。すぐに追肥を止め、水やりも控えめにして根の回復を待ちます。土が固まっている場合は、株元を軽くほぐして通気性を改善するのも効果的です。
実が途中で落ちる・小さいまま赤くなる
株の体力が落ちているサインです。追肥を止めて花数を絞り(摘花)、残った実に栄養を集中させます。
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収穫後の施肥はどうする?
5〜6月に収穫が終わった後は、一度追肥を止めて株を休ませます。ランナーが伸び始めたら子株(来年の苗)の育成にエネルギーを使う時期です。
夏の暑さが落ち着く9月ごろから、新しい苗を定植するか、子株を育てて秋の植え付けに備えます。このサイクルを守ることで、毎年安定した収穫につながります。
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よくある質問(Q&A)
Q. 市販のいちご専用肥料を使えば間違いないですか?
A. いちご専用肥料は成分バランスが整っているので使いやすいです。ただし「専用」でも与えすぎは逆効果。パッケージの使用量を守り、株の状態を見ながら調整してください。
Q. 液体肥料と固形肥料、どちらが良いですか?
A. 液体肥料は即効性があり開花期向き。固形(緩効性)は長く効くため株づくり期向きです。時期によって使い分けるのがベストです。
Q. 追肥を止めたら葉が黄色くなりました。再開しても良いですか?
A. 葉の黄変は肥料不足より根のトラブルで起きることが多いです。まず水やりを見直して根の状態を確認してから、肥料を再開するかどうか判断してください。
まとめ:追肥は「やめ時」が品質を決める
いちごの追肥で大切なポイントをまとめます。
- 株づくり期(秋〜冬)は緩効性肥料でしっかり育てる
- 開花期以降は窒素を控え、リン酸・カリ中心に切り替える
- 株が弱ったサインが出たらすぐに追肥を止める
- 迷ったら「控えめ」が正解
追肥は「与える技術」だけでなく、「やめる判断」が実の品質を左右します。今の株の状態をよく観察して、ベストなタイミングで切り替えてみてください。
この記事はAI(Claude)の支援で作成し、農家本人(丹羽)が内容を確認・監修しています。