【苺農家の目線で見る】埼玉の“廃墟×異世界”ディープスポット7選の感想ブログ|吉見町からの提言
こんにちは。
埼玉県比企郡吉見町で『丹羽いちご園』を営んでおります、丹羽です。
本日はいつもと趣向を変えて、いちごの話ではなく、YouTubeで見かけたとある動画について、私なりの感想と気づきを綴っていきたいと思います。その動画とは──
🎥「埼玉のディープな穴場スポット7選 / 県民もほとんど知らない珍しい場所 / 廃墟 異世界 / 観光 旅行 vlog」
https://www.youtube.com/watch?v=rXiwhkR78PY
私たちの埼玉県、観光という点では正直“地味”なイメージを持たれがちですが、この動画を見て、ちょっと考えさせられました。そして、「うちも何かできるんじゃないか?」そんな思いまで湧いてきました。
今日はその動画に登場した7つの“異世界スポット”を振り返りながら、農家ならではの視点で感じたことをお伝えします。
① 贄川宿かかしの里(秩父市)⏱️ 00:10〜
まず最初に登場するのが、秩父の「贄川宿かかしの里」。
廃村になった宿場町に、住人の代わりに立ち並ぶのは、なんと“かかし”たち。無人の空間にかかしが並ぶ様子は、まさに異世界。まるで物語の中に迷い込んだような錯覚に陥ります。
私は農家ですから、かかしにはとても馴染みがあります。ですがここでは、かかしが“実用目的”ではなく、“アート”として機能しているのが興味深い。
👨🌾 かかしを単なる鳥避けではなく、観光資源として見せるアイデア。これは農業と観光の融合のヒントになるかもしれません。

② 赤城乳業の巨大ガリガリ君(本庄市)⏱️ 01:30〜
次に紹介されるのは、みんな大好き「ガリガリ君」の巨大像!
赤城乳業の本社前にそびえ立つその姿は、子どもだけでなく大人の心もくすぐります。こういう“企業と地域が一体となったランドマーク”は、もっと増えていい。
うちのいちご園でも、たまに「写真映えするものを作ってよ」と言われることがありますが、やはりシンボルの強さは重要です。
🍓 例えば“巨大いちご”のモニュメントや、昔ながらの農機具とフォトブースを融合させたような空間…可能性は無限大です。
③ 空滝大不動尊(皆野町)⏱️ 02:47〜
山奥にある“珍顔不動明王”が鎮座する、パワースポット。
何が“珍”なのかは、動画を見てのお楽しみですが、その独特な表情は一見の価値あり。宗教と地域文化が混ざり合った空間にこそ、ディープな魅力が宿ると感じました。
私は神社仏閣に詳しいわけではありませんが、土地に根ざした“信仰とアートの融合”を感じました。
🧘♂️ 地域の歴史を掘り起こし、そこに人を呼ぶ努力は農家にも通じます。
④ 廃校の校舎(場所非公開)⏱️ 03:54〜
廃墟となった学校。昭和の時代を思わせる校舎や机が残るその様子に、懐かしさと寂しさが同時に押し寄せてきました。私自身も、古い小学校の記憶がよみがえりました。
🎓 こうした場所は“地域の記憶”を繋ぐ存在。廃校=放置ではなく、“再活用”の方法を模索すべきだと感じます。
ちなみに吉見町にも、空き校舎が存在しています。これらを農業体験施設やカフェに転用できたら──と、動画を見ながら妄想してしまいました。

⑤ 廃墟となった温泉施設(場所非公開)⏱️ 05:00〜
かつて賑わった温泉施設の廃墟。動画では、タイルや浴槽が残る様子が紹介されており、“時の流れ”そのものを感じさせます。
観光施設は、栄枯盛衰が激しい世界。ですが、廃れたものにこそ新しい価値を見出す目が必要だと実感しました。
💡 “朽ちた美しさ”に気づける人こそ、次の観光の担い手かもしれません。
⑥ 巨大な観音像(場所非公開)⏱️ 06:15〜
突如として現れる観音像。そのスケール感と、静かな山中とのギャップが印象的でした。観音様という存在そのものに、人は“拠り所”を感じるのだと思います。
農村部にとっても“心の拠り所”は大切。自然と共に暮らすからこそ、こうした場所の静寂や崇高さは深く刺さるものがあります。
⑦ 廃墟の遊園地(場所非公開)⏱️ 07:30〜
そして最後は、かつて子どもたちの歓声で賑わっていた遊園地の跡地。今は朽ちた観覧車や遊具が寂しげに佇む姿は、まさに“思い出の墓標”のよう。
私はここで、「子どもと記憶」の関係を深く考えました。いちご狩りも、子どもたちの記憶に残る体験型レジャー。その価値を、もっと高めたいと思った瞬間でした。
👪 ただの“商品”ではなく、“思い出”を売る。それがこれからの農家に求められる姿かもしれません。
▼ 苺農家として感じたこと
今回の動画は、一見すると“廃墟や不思議スポット”を紹介するちょっとマニアックな内容ですが、私にはとても深い学びがありました。
- 人がいなくなった場所に、新たな価値を宿す。
- 地元の人にとって“当たり前”のものが、外の人には“宝”になる。
- 観光とは、「人を呼ぶこと」ではなく、「記憶に残すこと」。
これらの視点を持って、私たち『丹羽いちご園』も地域と一体となって、“思い出を生む観光地”を目指していきたいと改めて思いました。
最後に
この記事を読んでくださった皆さま、ぜひ一度、吉見町の『丹羽いちご園』にも足を運んでください。
いちご狩りはもちろん、地域の魅力や、農家としての暮らしの一端を感じていただける場になれば幸いです。
そして、ディープ埼玉を旅するなら、【“廃”の美学】と【“農”の体験】を組み合わせた、“ちょっと不思議な小旅行”を楽しんでみてはいかがでしょうか。
🍓 吉見町で、お待ちしています!

🔗 参考元動画はこちら(YouTube)
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