夏も秋も、いちごは生きている!知られざる丹羽いちご園・四季の物語

いちご狩りだけじゃない!一年を通して味わう「丹羽いちご園」の本当の魅力

皆さんこんにちは!
埼玉県吉見町でいちご農家を営んでおります、丹羽いちご園の丹羽です。

春のいちご狩りシーズン、たくさんのお客様に足を運んでいただき、誠にありがとうございました。今年も「甘くて大きくて美味しい!」と笑顔で帰っていかれるお客様の姿を見て、「やっぱりこの仕事をやっていてよかったな」としみじみ感じております。

さて、いちご狩りが終わると「もうオフシーズンですか?」とよく聞かれます。
実際、お客様の目に触れる機会は減るかもしれません。でも、実はこの農園、いちご狩りのない時期こそ、次のシーズンに向けたとても大事な時間を過ごしているんです。

今日は、いちご農家である私たちの一年間のリアルな日常を、春夏秋冬ごとに皆さんにお届けしたいと思います。「いちご狩りに行ったことあるよ!」という方も、「まだ行ったことがないけど気になっている」という方も、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


目次

🍓 春(3月〜5月)|お客様の笑顔が一番あふれる季節

春、いちご農家にとって一番にぎやかで、一番充実する季節がやってきます。

この時期は、ハウスいっぱいに真っ赤ないちごが実り、連日たくさんのお客様がいちご狩りを楽しみに訪れてくださいます。小さなお子さま連れのご家族、カップル、ご年配のご夫婦、友人同士…本当に幅広い年代のお客様が「いちごを食べに来ました!」と笑顔で入ってこられる瞬間は、私たち農家にとって最高に幸せな時間です。

春は桜の季節でもあります。
近くの桜並木を散策してから「お花見の帰りに寄りました!」と、いちご狩りをセットで楽しんでくださる方も多いんですよ。桜といちご、どちらも春だけの贅沢。これを知っているお客様は、毎年の恒例行事にされている方もいらっしゃるほどです。

でも、春は収穫とお客様対応だけじゃありません。
実は、いちごが一番実るこのタイミングだからこそ、いちごの状態を毎日しっかり観察して、収穫のタイミングを見極めることがとても重要なんです。少し早すぎても、遅すぎても、味や香りが変わってしまう。だから、どんなに忙しくても、ひと粒ひと粒の顔を見る気持ちで、いちごたちに向き合っています。


☀ 夏(6月〜8月)|次のシーズンのための「見えない努力」の季節

「いちご狩りも終わって、やっと一息つけるんですね」
そう思われるかもしれませんが、夏は私たちにとって見えない努力を積み重ねる季節なんです。

いちご狩りが終わった6月。
使い終わったハウスの片付けから、すでに次のシーズンの準備が始まっています。まず取りかかるのは**「土づくり」**。
いちごは同じ場所で何度も栽培できるわけではありません。一度リセットして、土の栄養バランスや病害虫をリセットすることで、次のいちごも元気に育ってくれるんです。

夏の作業はとにかく暑い!
ハウスの中はサウナ状態。それでも、土を耕し、堆肥を混ぜ込み、苗床を整え…汗を流しながらひたすら土と向き合う毎日。でも、この土づくりを手抜きすると、次のいちごが育たなくなる。だから、どんなに暑くても、どんなに過酷でも、手を抜けない大切な仕事なんです。

同時に、苗づくりも始まります。
「いちごの苗はどこから来るの?」と聞かれることがありますが、実はほとんどの苗は自家苗。自分たちでランナー(いちごの親株から出るツルのようなもの)を伸ばして、苗を増やしていくんです。
こうして「この子たちが来年のいちごを実らせてくれるんだな」と思いながら、一本一本丁寧に苗を育てていきます。


🍂 秋(9月〜12月)|来年のいちごが始まる「希望」の季節

秋になると、いよいよハウスに苗を植え付ける「定植」の時期がやってきます。
この苗の植え付けこそが、来年のいちご作りのスタートライン。

でも、植えて終わりじゃないんです。
実はこの時期、いちご農家にとってとても重要な**「花芽分化(はなめぶんか)」**という現象を見逃さないことが求められます。

花芽分化とは、苗が「これから花を咲かせて、実をつけよう」と決めるタイミングのこと。
この瞬間をちゃんと迎えさせてあげるために、温度や日照、湿度の管理に神経をとがらせる毎日が始まります。

特に最近は、地球温暖化の影響でしょうか…秋なのに30℃を超える日も珍しくありません。花芽分化のタイミングがずれ込むこともあり、定植作業もスケジュール通りにいかない年が増えています。

「今年はどうかな…?」
そんな不安と期待が入り混じる中で、少しずつ苗が成長し、白くてかわいい花を咲かせてくれる瞬間。
ハウスいっぱいに甘い香りが漂い始めると、来年のいちご狩りシーズンへのワクワクが一気に高まっていきます。


❄ 冬(12月〜2月)|いよいよシーズンイン!赤く実る喜びの季節

秋を乗り越え、寒さが深まる12月。
いよいよ、いちご狩りシーズンが始まります。

苗が花を咲かせ、実をつけ、少しずつ赤く色づいていく姿は、何度見ても感動します。
「今年もいよいよ始まるぞ!」と、スタッフ一同、気合いが入る季節です。

年明けからはいちご狩りのお客様を迎える準備で大忙し。
試し摘みをして味を確認したり、ハウス内を整備したり、お客様に気持ちよく過ごしていただけるよう、最後の仕上げに取り組みます。

ハウスいっぱいに実った真っ赤ないちご。
それを夢中で摘み取るお客様の姿を想像しながら、私たちも自然と笑顔になっていきます。


一年中、いちごに向き合う日々。

だからこそ、もっと知ってほしい農園の姿。

いかがでしたか?
「いちご狩りがない時期も、こんなにたくさんの仕事があるんだ!」と驚かれた方も多いのではないでしょうか。

いちご農家の一年は、決して「オフシーズン」があるわけではありません。
春・夏・秋・冬、それぞれの季節ごとに大切な仕事と物語があります。

お客様に「また来たい!」と思っていただけるいちごを届けるために、私たちは一年を通していちごと向き合い続けています。
だからこそ、ぜひシーズンオフも含めて丹羽いちご園を見守っていただけたら嬉しいです。

SNSでは、日々の作業風景や季節ごとの農園の様子を発信しています。
「いちご狩りシーズンまで待てない!」という方も、ぜひチェックして、農園の一年の物語を一緒に楽しんでくださいね。

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次回、また農園でお会いできる日を楽しみにしています🍓

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