一票が社会を変える!いちご農家が考える“投票はエンタメ化”の時代

投票が「美味しい」社会をつくる!? いちご農家・丹羽が感じた“選挙割”の可能性

みなさん、こんにちは。埼玉県吉見町でいちご農家を営んでおります「丹羽いちご園」の丹羽です。
今日のブログは、いつものお話ではなく、先日話題になっていた「選挙割」について、農家の私なりに感じたことを正直に綴ってみたいと思います。

実は私、普段からあまりSNSに強いわけではないんですが、たまたま見かけたニュースに思わず「これ、すごくいい取り組みじゃないか!」と胸が熱くなりまして、今日こうして筆を取ることにしました。
農家というと、選挙や政治から少し離れた存在に思われるかもしれません。でも実際は全く逆です。農業こそ、天候や自然だけじゃなく、政策や社会の流れに大きく左右される仕事なんです。だからこそ、今回の「選挙割」という取り組みには、深く共感し、そして少し考えさせられる部分もありました。


「選挙割」とは何か

今回話題になっていたのは、5月8日にSNS「X」で投稿された、いわゆる「選挙割」の取り組みについてです。
要は、投票した後に「投票済証明書」や「投票所で撮った写真」を提示すると、ラーメンの替え玉が無料になったり、カラオケが割引になったり、コーヒーが安くなったり……という、いわゆる“投票者限定サービス”を企業やお店が提供するというものです。

「そんなのあったの?」と思った方も多いのではないでしょうか。私も正直、今回初めて知りました。
すでにスーパーやラーメン屋、コーヒーショップ、カラオケ店、さらにはレジャー施設まで、全国各地で参加している企業やお店があったそうです。しかも、ボランティアベースで、民間企業が善意で続けてきた取り組みだとか。

これ、私はとても素晴らしいことだと思います。


「おまけ」で動くことの是非

もちろん、「選挙って、おまけや特典で釣られて行くものじゃない」という批判の声もあるそうです。
確かに「投票」というのは、国民一人ひとりが自分の意思をしっかり持って行うべき大事な行動です。
私もそれはその通りだと思います。でも、だからと言って「何もしないよりは絶対にいい」とも思うのです。

いちご農家としても、こんな経験があります。
たとえば、「いちご狩りは、味だけで勝負するべき」と言われることがあります。だけど現実には、たとえば「カップル限定割引」や「親子割引」など、ちょっとしたきっかけ作りをすると、これまで来なかった層のお客様が、初めていちご狩りを体験してくださるんです。
そして、一度体験して「また来たい」「次は家族を連れてきたい」と言ってくださる方も少なくありません。

選挙だって、同じじゃないでしょうか。
たとえ最初は「ラーメン無料だから」「カラオケが安くなるから」と軽い気持ちで足を運んだとしても、10回続ければ、その人にとって「投票に行くのが当たり前」の行動に変わるかもしれない。
その積み重ねこそが、社会を少しずつ変えていく力になるんじゃないか。
そんなふうに私は思います。


「民間の力」の大きさに驚く

それにしても、すごいなと思ったのは、これが国や行政主導ではなく、民間の企業や商店街、青年会議所などがボランティアで取り組んでいることです。
普通、こういうキャンペーンって、お役所が音頭を取ってやるものだと思っていました。
でも、実際にはラーメン屋さんやスーパー、コーヒーショップ、カラオケ店など、私たちの身近なお店が「一人でも多く投票に行ってほしい」という思いで動いてくれている。
これこそ、民間の底力ですよね。

農業も、民間の力で支えられています。
吉見町のいちごも、JAや市場だけではなく、地域の直売所や観光農園、道の駅など、地元の企業や商店が連携して「埼玉のいちご」を盛り上げてきました。
だからこそ、今回の「選挙割」の取り組みには、私たち農家にも大きなヒントがあるように感じました。


いちご農家として、私にできること

正直に言えば、「丹羽いちご園」も、これまで「選挙」とは無縁でした。
だけど、今回のニュースを見て、「私たちにもできることがあるんじゃないか」と考え始めています。

そして、農家としてもう一つ大事にしたいのは、地域への貢献です。
選挙は、国政だけではなく、私たちの暮らしに直結する「町議会選挙」や「市長選挙」もあります。
「どうせ変わらない」と思っている人が多いかもしれません。
でも、少しでも「自分たちの町を良くしたい」と思う人が増えれば、町は変わるはず。
そのきっかけ作りとして、いちご農家も何かお手伝いできたら…そんな気持ちが芽生えています。

目次

まとめ 〜選挙が「おいしい社会」を育てる〜

今回の「選挙割」のニュースを通して、私はあらためて「投票」という行動を見つめ直しました。
正直、私もニュースや選挙結果には目を通すものの、どこか「政治は遠いもの」「自分には大きな影響はない」と思っていたところがあったかもしれません。

でも、こうしてラーメン屋さんやカフェ、カラオケ店といった“身近なお店”が、善意で「選挙を盛り上げよう」と立ち上がっている姿を知り、胸が熱くなりました。
「民間にできることなんて限られている」と思い込んでいた自分が、少し恥ずかしくなったほどです。

よく「投票は義務だ」「責任だ」と言われます。もちろん、その通りです。
でも、「義務だから」「やらなきゃいけないから」と肩に力を入れるよりも、「ちょっと楽しい」「行くとなんか得する」くらいの気軽さで、まずは足を運ぶ人が増えたらいいんじゃないか。
そう感じたんです。

実際、私たちいちご農家も同じような経験をしてきました。
「いちご狩りに行こう!」なんて、最初はそんなに深く考えて来る人は多くありません。
「カップルでデートにちょうどいいから」「子どもが喜ぶから」「インスタ映えしそうだから」
最初はそんな軽い理由でいいんです。
でも、一度体験して、採れたてのいちごを食べて「こんなに美味しいんだ」と驚いてくれて、そこから農家の話を聞いて「農業って面白いんだ」と感じてくれて……
そんな小さなきっかけが、私たち農家にとっては大きな支えになっているんです。

同じように、「ラーメンが無料になるから」「カラオケが安くなるから」と投票に行く人がいたっていい。
最初のきっかけが「特典」でも、「ついで」でも構わない。
それでも、一人でも多くの人が「投票って意外と悪くない」「また行こうかな」と思ってくれたら、それだけで社会は大きく変わっていく。
私はそう信じています。

そして、今回このニュースをきっかけに、私たち丹羽いちご園も「何かできることはないか」と真剣に考え始めました。
例えば、投票済証明書を見せてくれたお客様に、ささやかでも「ありがとう」の気持ちを込めて、いちご大福をプレゼントする。
そんな取り組みなら、私たちでも今すぐ始められるかもしれません。
小さな農家でも、地域の誰かの「一歩」を後押しできるかもしれない。
そう思うと、なんだかワクワクしてきます。

私たちは「いちごを育てるプロ」ですが、これからは「地域を育てる」「社会を育てる」仲間の一員として、小さくても確かな一歩を踏み出していきたい。
そんな思いが、今、私の中で静かに、でも確かに芽生えています。

読んでくださった皆さんも、ぜひ次の選挙、気負わず、楽しみながら投票所へ足を運んでみてください。
誰かに誘われてもいいし、特典目当てでもいい。
大切なのは「行ってみること」。
そこから、きっと何かが始まるはずです。

そして、もし「丹羽いちご園、何かやるの?」と気になった方は、ぜひいちご狩りにも遊びに来てくださいね。
いちごの甘さと、農家の本音トークを、たっぷりご用意してお待ちしています。

これからも、いちごと、地域と、日本の未来を、みんなで一緒に育てていきましょう。

皆さんは、この「選挙割」についてどう思われましたか?
ぜひ、あなたの声も聞かせてください。コメント、お待ちしています。

🔗 参考元動画はこちら(YouTube)

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