こんにちは!丹羽いちご園の丹羽です。
まずはお知らせ!
・12月に直売を少し始めて(次の土曜日にやっと収穫が始まります)1月からいちご狩りを開始の予定でいます。
・冷凍の苺売り切れです(こちらも12月から販売出来るかも)
・↓じゃらんにて、いちご狩り予約を開始しました!↓
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今年も早いもので12月になりました。この時期、苺たちは花をつけ始め、いよいよ実りの準備に入ります。12月の管理作業は、苺の生育にとって非常に重要であり、美味しい実を育てるための最後の仕上げともいえる大切な時期です。本日は、12月に行う苺の管理についてお話しします。
温度管理
12月は寒さが本格化し、特に夜間の冷え込みが厳しくなります。苺は寒さにある程度耐性がありますが、成長には適切な温度が必要です。丹羽いちご園では、温室内の温度をしっかり管理し、日中は太陽光を活用して温度を確保し、夜間は暖房や温湯管を使用して適切な環境を維持しています。
昼夜の温度差を適度に保つことで、苺がストレスを感じず、甘みを増すことができます。温度が低すぎると成長が遅れ、高すぎると花芽や実の品質に影響が出るため、細心の注意を払っています。
水分管理
12月は土壌の乾燥が進みやすい一方で、気温が低いため蒸発量が少なくなります。そのため、水分管理は特に繊細な調整が求められます。水やりは朝方に行い、苺の根に直接届くようにします。また、葉や実に水がかからないよう注意し、病気の発生を防ぎます。
水分が過剰にならないよう、土壌の湿り具合を毎日確認し、必要に応じて調整します。適切な水分管理は苺の健全な成長に直結するため、特にこの時期は重要な作業となります。
開花と受粉の管理
12月には、苺の花が咲き始めます。この花が美味しい苺の実となるため、開花期の管理は非常に重要です。丹羽いちご園では、ハウス内でミツバチを利用して自然な受粉を行っています。ミツバチは、苺の花を優しく受粉してくれる大切なパートナーです。
家庭菜園で少ない量だったら、人工的に受粉をサポートするため、穏やかな天候の日には柔らかいブラシで花粉を広げる作業も行います。受粉が均等に行われることで、形の良い苺を育てることができます。
病害虫対策
寒い時期になると害虫の活動は減少しますが、ハウス内では湿気や温度の影響で病気が発生しやすくなります。特に注意しているのは灰色カビ病やうどんこ病といったカビ系の病害です。湿度を適切に管理し、風通しを良くすることで病気の発生を防ぎます。
丹羽いちご園では、葉や実に異常が見られた場合は早めに取り除き、他の苗への影響を防ぐよう努めています。
栄養管理と追肥
花や実をつけ始めた苺は多くのエネルギーを必要とします。そのため、12月には追肥を行い、苺が必要とする栄養素を補給します。特に、実の成長に必要なカリウムやカルシウムを中心に施肥を行い、苺の甘みと実の張りをサポートします。
過剰な施肥はかえって苺の成長に悪影響を及ぼすため、土壌の栄養バランスをこまめにチェックしながら慎重に行います。
まとめ
12月は、苺が花をつけ、実を育てるための重要な時期です。温度・水分管理、受粉作業、栄養補給、病害虫対策など、一つひとつの作業を丁寧に行うことで、春には皆様に美味しい苺をお届けする準備を整えています。
寒さが厳しい日が続きますが、丹羽いちご園では心を込めて苺を育てています。これから苺狩りが始まる季節も近づいてきますので、ぜひ楽しみにしていてください!
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