有機物のCN比で土を活かす!コストを抑えて農業収益をUPする方法
土づくりの基本は”微生物”の力を最大限に活かすこと。しかし、その微生物たちにどんなエサ(有機物)を与えるかで、畑のパフォーマンスは大きく変わってきます。本記事では、分解しやすさとCN比(炭素窒素比)を軸に、手に入りやすくコストパフォーマンスの高い有機物3選+1を紹介し、収益アップにつながる土づくりのヒントをお届けします。
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CN比とは?なぜ重要?
CN比とは、炭素(C)と窒素(N)の割合を表す数値。低いほど分解しやすく、微生物が活発に活動します。逆に高すぎると分解に時間がかかり、微生物の回転も鈍化。一般的にはCN比20前後が理想とされています。

コスパ最強の有機物ベスト3+1
① 鶏ふん(CN比:約5)
非常に分解が早く、即効性が高い資材です。微生物のエサとしても優秀で、炭素が少なく窒素が多いため、効率よく土に効きます。

② 牛ふん(CN比:約15)
分解スピードは中程度で安定。入手しやすく品質も一定しており、特に「和牛のふん」はおすすめです。

③ 高能株の配菌床(CN比:約18)
配菌床の中でも、特に分解しやすい高能株はCN比が理想的に近く、土壌改良に非常に適しています。量の確保が難しいのが難点。

+1. 米ぬか(CN比:約22)
微生物が好む栄養バランスで、分解スピードもちょうどよい資材。手に入りやすく、団粒化を促進する効果も期待できます。

選び方のポイント
- CN比20前後を目安にする
- セルロースやリグニンが少ないもの
- 品質のばらつきが少ないもの(特に豚ふんは要注意)
微生物の回転を意識しよう
分解しにくい資材は、悪玉菌にもエサを与えてしまい、かえって病気の原因になることも。理想は、良い菌が増えやすいエサ=分解しやすい有機物。微生物のサイクルを早め、団粒構造を促進することで、健全な土壌が育ちます。

まとめ
農業経営において、”収益を上げる”にはまず”コストを抑える”。そして”収量と品質を上げる”には”微生物が働きやすい土”を作ること。この両方を実現できるのが、今回紹介したコスパ最強の有機物3選+米ぬかです。自然の力を味方につけて、収益UPと土の健康を一緒に手に入れましょう!
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