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ハウス内の環境管理はバッチリか?
「温度や湿度は気を付けているけど、飽差(こうさ)って何?」
苺栽培における飽差の基本的な考え方と管理の重要性について、解説します。
飽差(こうさ)とは?|湿度とは何が違うの?
飽差の定義
飽差とは、1立方メートルの空気があとどれくらい水蒸気を含めるかを示す数値です。
具体的には、
空気中の「飽和水蒸気量」−「実際の水蒸気量」=飽差
という計算で求められます。
湿度との違い
湿度は「空気中にどれだけ水蒸気があるか」の割合を示すものですが、
飽差は空気中の温度に大きく左右されるという特徴があります。
同じ湿度でも、温度が高ければ飽差は大きくなります。
つまり、「乾きやすい空気」になるということですね。
飽差が苺に与える影響とは?
飽差の状態が植物にどのような影響を与えるか、以下にまとめます。
飽差が高すぎると…
- 空気が乾燥しすぎている状態
- 植物は自己防衛のために気孔を閉じる
- 光合成に必要な二酸化炭素が吸収できない
- 蒸散が止まり、根からの水分吸収も止まる
🍓結果 → 生育不良・収量低下の原因に!
飽差が低すぎると…
- 空気中の水分が多すぎて、蒸散がうまく起きない
- 植物の中で水の循環が滞る
- 根から水や肥料が吸えない
🍓結果 → 肥料が効かず、病気のリスクも高まる!
理想的な飽差管理とは?
では、どのように飽差をコントロールすればよいのでしょうか?
ポイント① 適正な飽差レベルをキープする
- 飽差が 5〜10g/m³程度 の範囲が目安(作物・時期により異なる)
- この範囲では植物が気孔を適度に開けて、
- 二酸化炭素を取り入れ
- 水分を適度に蒸散し
- 根から肥料も効率よく吸収できる
ポイント② 飽差の数値は温度と湿度から計算できる
温湿度センサーを導入して、日中の飽差を計算・記録することが重要です。
ハウス苺栽培で飽差管理が重要な理由
ハウス栽培では、気温・湿度・CO₂濃度など、人工的に環境を調整できます。
その中で飽差は、「水の動き」をコントロールする鍵になります。
飽差が適正に保たれていれば、
蒸散 → 給水 → 光合成
という植物の自然なサイクルがうまく回り、
結果的に甘くて健康ないちごを安定して収穫できるようになります。
まとめ|「なんとなく管理」から卒業しよう
✅ 飽差は、空気中の「乾きやすさ」を表す重要な指標
✅ 高すぎても低すぎても、いちごの健康に悪影響
✅ 適正な飽差をキープすることで、栽培効率と品質がアップ!
まずは温湿度センサーを使って、**数値として飽差を「見える化」**してみましょう。
参考動画
📺 YouTube:苺農家さん必見!今さら聞けない【飽差管理】について徹底解説
👉 [https://www.youtube.com/watch?v=IZyclC88YM0]
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