丹羽いちご園では、育苗に使うポリポットに、はんだごてでスリット(細長い溝)を入れています。目的は、根巻きを防ぐことと、エアプルーニング効果を得ることです。

市販のスリット鉢は使わず、手持ちのポットに自分で溝を作っています。スリットありとなしを混ぜて使ってきて、ありの方が良いと感じています。

この記事でわかること

  • 育苗ポットにスリット溝を作る目的
  • 市販のスリット鉢を使わず、はんだごてで自作する理由
  • スリットありとなしを混ぜて使った、丹羽いちご園の比較の実感

育苗ポットにスリット溝を作る目的は「根巻き防止」と「エアプルーニング」

はんだごてで、手持ちのポリポットに溝を入れている

丹羽いちご園では、育苗のポリポットに、はんだごてで溝(スリット)を作っています。ポットそのものは市販のポリポットで、そこに自分で溝を足す形です。

はんだごてでスリット溝を入れた黒いポリポット。側面から底にかけて細長い溝が入っている。

実際にスリット溝を入れた黒いポリポットです。ポットの側面から底にかけて、細長い溝が入っています。

育苗ポットの種類(連結ポットを避ける考え方など)については、別の記事で書いています。今回は、ポットに「溝を作るかどうか」の話です。

丹羽いちご園の育苗では、7.5cmの黒いポリポットを使っています。ただ、本当は9cmのポリポットを使いたいと考えています。

目的は根巻き防止とエアプルーニング効果

溝を作る目的は、次の2つです。

  • 根巻きを防ぐこと
  • エアプルーニング効果を得ること

根巻きとは、ポットの中で根が壁に沿ってぐるぐる回ってしまう状態のことです。エアプルーニングは、一般に、根の先が空気に触れることで伸びが止まり、そこから新しい根が出やすくなるとされる考え方です。この一般的な説明は、丹羽いちご園が検証した結果ではありません。

底面給水資材と組み合わせて、水の吸収も良くなる

丹羽いちご園では、底面給水資材とスリット溝を組み合わせています。そのため、水の吸収も良くなります。

底面給水資材と組み合わせる点は、スリットを作る目的のひとつです。なお、底面給水資材について、定植時に使う資材を紹介した別の記事もあります。ただし、この記事でスリットと組み合わせている底面給水資材が、その記事の資材と同じかどうかは確認していません。

育苗ポリポットにスリット溝を作る目的。根巻き防止、エアプルーニング効果、底面給水資材と組み合わせて水の吸収も良くなる、の3点。

図解1では、スリット溝を作る3つの目的(根巻き防止・エアプルーニング効果・底面給水資材と組み合わせた水の吸収)を示します。

市販のスリット鉢を使わず、はんだごてで自作している理由

理由は「コスト・手持ちポットの活用」と「溝を自分好みに調整したい」

市販のスリット鉢を買わずに自作している理由は、2つあります。

理由内容
コスト・手持ちポットの活用すでに持っているポリポットを使えます
自分好みに調整したい溝の位置と数を自分で決められます

全部のポットには作りきれず、あり・なしを混ぜて使ってきた

スリット溝づくり自体は、以前から行っています。ただ、全てのポットには作りきれず、スリットありとなしのポットを混ぜて使ってきました。

なお、はんだごてでプラスチックを溶かす作業は、一般にやけどや煙に注意が必要な作業です。作業の際は、周囲の換気と手元の安全に気をつけてください。これは丹羽いちご園の作業手順ではなく、一般的な注意です。

スリットありとなしを比べて、ありの方が良いと実感している

混ぜて使ったことで、比べられた

スリットありとなしのポットを混ぜて使ってきたので、両方を比べることができました。

その比較で、スリットありの方が良いと実感しています。

この実感は体感であり、数値での検証ではない

ここで書いたのは、丹羽いちご園の農園主本人が育苗の中で感じた比較の実感です。根の量や収量などを数値で測って比べたものではありません。

「スリットを作れば必ずよく育つ」と言い切れる話ではなく、丹羽いちご園の経験として読んでください。

丹羽いちご園の育苗ポットの比較。スリットありのポットとスリットなしのポットを混ぜて使い、スリットありの方が良いと実感している。数値での検証ではなく本人の体感。

図解2では、スリットありとなしを混ぜて使ってきたこと、ありの方が良いと感じていること、それが数値ではなく体感であることを示します。

育苗ポットに入れる土の選び方は、いちごの子苗に使う土は何がいい?育苗ポットで根を育てる土選びを農家が解説でまとめています。

自作せずに済ませたい場合は、市販のスリット鉢という選択肢もある

丹羽いちご園は自作していますが、溝づくりの手間をかけずに済ませたい場合は、最初からスリットが入っている市販の鉢を使う方法もあります。ここでは、仕様を確認できる商品ページを1つ載せます。

ただし、丹羽いちご園が使っている商品ではありません。また、下の商品は定植用の7号(21cm)の鉢で、育苗用の小さなポットではない点に注意してください。

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参考商品:市販のスリット鉢(7号)の仕様を確認する

根はり鉢と呼ばれる、最初からスリットが入った7号(21cm)の鉢です。丹羽いちご園で使っている商品ではありません。

スリット鉢の商品ページを見る

よくある質問

Q. 育苗ポットのスリット溝は、何のために作るのですか?

丹羽いちご園では、根巻きを防ぐことと、エアプルーニング効果を得ることが目的です。底面給水資材と組み合わせているため、水の吸収も良くなります。

Q. 市販のスリット鉢は使わないのですか?

使っていません。コストと手持ちのポットを活かせること、そして溝の位置や数を自分好みに調整したいことが理由です。

Q. スリット溝は、全てのポットに作っていますか?

全てのポットには作りきれていません。スリットありとなしを混ぜて使ってきました。

Q. 溝の数や間隔、使っているポットのサイズは?

今回の取材では、溝の本数や間隔は確認していません。使っているポットは7.5cmの黒いポリポットで、本当は9cmを使いたいと考えています。

Q. スリットがある方が、本当によく育ちますか?

丹羽いちご園では、スリットありの方が良いと実感しています。ただし、数値で検証したものではなく、本人の体感です。

まとめ

丹羽いちご園は、育苗のポリポットに、はんだごてでスリット溝を作っています。目的は、根巻き防止とエアプルーニング効果で、底面給水資材と組み合わせているため水の吸収も良くなります。

市販のスリット鉢を使わないのは、コスト・手持ちポットの活用と、溝の位置や数を自分好みに調整したいためです。全てのポットには作りきれず、ありとなしを混ぜて使ってきましたが、比べた結果、ありの方が良いと実感しています。

この実感は農園主本人の体感で、数値での検証はしていません。

本記事は丹羽いちご園への取材・確認をもとに、AI(Claude)が編集・執筆を行っています。スリット溝を作る目的、自作している理由、あり・なしを混ぜて使った比較の実感、使っているポットのサイズ(7.5cmの黒いポリポット、本当は9cmを使いたい)は、いずれも農園本人に確認済みの内容です。エアプルーニングの一般的な説明とはんだごての安全に関する注意は、一般的な情報です。