いちごの表面にあるつぶつぶは、植物学上の「種」ではありません。正体は「痩果(そうか)」と呼ばれる小さな果実で、その中に本当の種が1粒ずつ入っています。
つまり、いちごを食べるときは小さな果実ごと食べていることになります。つぶつぶを取り除く必要はなく、そのまま食べられます。
いちごの表面のつぶつぶ、正体は「種」ではなく「痩果」という小さな果実

いちごの表面に並ぶつぶつぶは、「痩果(そうか)」という小さな果実です(「小果」と呼ばれることもあります)。痩果の中には、本当の種が1粒ずつ入っています。
見た目ではつぶつぶ自体が種のように見えますが、植物学上は「果実の中に種が入っている」という構造です。
一般的な果物では果実の内側に種がありますが、いちごでは小さな果実が表面に並んでいます。この独特な構造が、いちごのつぶつぶを目立たせています。
赤い果肉部分は実は果実ではなく「花托」だった
普段「いちごの実」や「果肉」と呼んでいる赤い部分は、植物学上の果実ではありません。花の土台にあたる「花托(かたく)」が大きくなった部分です。
花托の表面に多数の痩果が集まり、私たちが知っているいちごの形になります。このような構造のいちごは、痩果が集まった集合果であり、果実以外の部分が大きくなる「偽果」にも分類されます。
赤い部分が果実で、その外側に種が付いているように見えますが、実際は「大きくなった花托の表面に、小さな果実が並んでいる」のです。
つぶつぶ(痩果)はいちご1個に何個ある?

農林水産省の資料によると、いちご1個の表面には、およそ200〜300個の痩果があります。1粒ずつ数える機会は少ないものの、想像以上に多くの小さな果実が集まっています。
痩果の数には個体差があり、いちごが大きいほど多くなる傾向があります。報告例では、約40gのいちごに約300個、約15gのいちごに約170個の痩果が確認されています。
大きないちごは、つぶつぶ一つひとつが大きくなるだけではありません。表面に並ぶ痩果の数も多くなる傾向があります。
つぶつぶは食べても大丈夫?取り除かなくていい理由
いちごのつぶつぶは、そのまま食べても問題ありません。通常は赤い花托部分と痩果を一緒に食べます。
つぶつぶを種だと思い、「食べてしまって平気かな」と心配する必要はありません。洗ったいちごから、痩果だけを取り除かずに食べられます。
口の中で感じるジャリジャリ、プチプチとした感触は、表面に多数の痩果が並んでいることによるものです。いちご特有の食感の一部と考えるとわかりやすいでしょう。
つぶつぶの中の種から、いちごは育てられる?
痩果の中にある種から、いちごを育てることは可能です。ただし、表面のつぶつぶを土に置くだけで、親と同じ特徴のいちごがそのまま育つとは限りません。
種から育った株は、親株と異なる特徴を持つことがあります。品種選びの考え方は、いちごを種から育てるなら品種は?丹羽いちご園がよつぼし・ベリーポップすずを選んだ理由で詳しく紹介しています。
発芽や植え替えの具体的な進め方を知りたい方は、いちごを種から育てる新しい方法|発芽と植え替えをご覧ください。この記事では、栽培手順ではなく、つぶつぶの正体に焦点を当てています。
一般的には、いちごは種からではなく、ランナー(匍匐茎)の先にできる子株を苗として増やす方法が広く行われています。子株を土に軽く押さえて根を出させる「受け苗」、ランナーを切り離してから苗として挿す「差し苗」といった方法があり、市販の苗の多くもこの方法で殖やされたものです。
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いちごのつぶつぶについてよくある質問
Q. つぶつぶが多い・少ないと味は変わる?
つぶつぶの数だけで、いちごの味を判断することはできません。大きないちごほど痩果が多い傾向はありますが、数の多さが甘さやおいしさを直接示すわけではありません。
Q. つぶつぶが茶色っぽいのは傷み?
つぶつぶが茶色っぽいという理由だけでは、いちごが傷んでいるとは判断できません。つぶつぶの色だけでなく、実全体の状態も確認してください。
食べられる状態か迷ったときは、いちごが腐る見分け方|食べてはいけない状態で、傷みを見分けるポイントを確認できます。
Q. 種を庭に蒔いたら同じ品種が育つ?
種から育てても、元のいちごと同じ特徴を持つ株になるとは限りません。種で増えたいちごは親株と性質が異なることがあり、同じ品種をそのまま再現できるとは限らないからです。
まとめ
いちごの表面のつぶつぶは種ではなく、「痩果」という小さな果実です。その痩果の中に、本当の種が1粒ずつ入っています。
赤い部分は花の土台である花托が大きくなったもので、いちご1個にはおよそ200〜300個の痩果があります。つぶつぶは取り除かず、そのまま食べられます。
本記事は一般的な農学知識をもとにAIが構成し、丹羽いちご園が内容を確認しています。