いちごの収穫後にやること5つ|農家直伝・6月からの夏越し管理法

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「いちごの収穫が終わったけど、このあと何をすればいい?」

5月〜6月に収穫が落ち着いてくると、株の葉が黄色くなりぐったりしてきます。「もうだめかな」と感じる方も多いはずです。

結論から言うと、収穫後こそ丁寧な管理が翌年の収量を左右します。この時期を放置すると、夏に株が枯れ、来年用の苗も確保できなくなります。

私の農園でも、以前は収穫が終わったら「あとは放っておいていいだろう」と思っていた時期がありました。その結果、夏に株が次々と枯れ、翌年の苗が全然足りなくなった苦い経験があります。あの失敗から学んだ「収穫後の管理5ステップ」を、今回は順番にお伝えします。

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目次

いちごの収穫が終わっても放置が危険な理由

収穫が終わると、いちごの株は「実を作るモード」から「仲間を増やすモード」に切り替わります。

この切り替えのタイミングで管理をさぼると、以下の問題が起きます。

  • 古葉・枯れ葉に病原菌や害虫が繁殖する
  • 収穫で消耗した株に栄養が補われず、夏の暑さで枯れる
  • ランナーが無秩序に伸びて、質の悪い苗しか取れなくなる

「収穫後の管理をさぼると、翌年の苗と収量に直接響く」——これが6月に一番伝えたいことです。

いちごの株は毎年秋に植え付けてゼロから育て直すイメージを持つ方が多いですが、実は収穫後の親株からランナーを伸ばして苗を増やし、それを植え直すのが基本的な流れです。つまり、収穫後の親株の状態が、来年の苗の質に直結するのです。

①古葉・枯れ葉を丁寧に取り除く

古葉を放置するといけない理由

収穫が終わると株の下の方から葉が黄色くなり、枯れ始めます。これを放置すると、うどん粉病や灰色かび病の発生源になります。

私の農園では、5月末〜6月初旬に全株の古葉取りを一斉に行います。葉の根元からきれいに取り除き、取った葉はその場に放置せず圃場の外に持ち出して処分します。

病気の葉を圃場内に捨てると翌年の感染源になります。面倒でも必ずゴミとして処分しましょう。

古葉取りのチェックポイント

  • 黄色くなった葉・枯れた葉は根元からていねいに取る
  • 取り残しがあると、そこから病原菌が広がる
  • 取った葉は圃場外に持ち出して処分(堆肥にするなら完全に発酵させてから)
  • プランター栽培でも同じ。枯れ葉を土の上に放置しない

古葉取りは地味な作業ですが、これをやるかやらないかで夏の病害虫の発生率がかなり変わります。毎年この作業を丁寧にやるようになってから、うどん粉病の発生が目に見えて減りました。

②追肥で株を回復させる

収穫後の株はエネルギーが枯渇している

いちごは実を作るために大量の栄養を使います。収穫が終わった株は、フルマラソンを走り終えた選手のようにエネルギーが枯渇した状態です。

この状態で何も肥料を与えないと、夏の暑さに耐えられず枯れてしまいます。収穫後の追肥には、窒素・リン酸・カリがバランスよく含まれた緩効性肥料が向いています。

私の農園では有機肥料を少量追加し、6月〜7月にかけてじっくり効かせています。肥料の与えすぎは逆効果です。窒素が多すぎると葉ばかりが茂り、ランナーの子株がひ弱になります。

施肥のタイミング 量の目安・注意点
収穫終了直後(6月上旬) 緩効性肥料を少量。肥料焼けに注意
ランナー展開中(6月中旬〜7月) 窒素過多にしない。子株の根張りが悪くなる

肥料は「少量を継続的に」が基本です。一度に大量に与えると根を傷める「肥料焼け」が起きることもあります。プランター栽培では特に注意してください。

③ランナーを伸ばして苗取りを始める

収穫中に切ってきたランナーをいよいよ活かす時期

実がなっている間は、伸びてくるランナーをこまめに切ってきたはずです。これは実に栄養を集めるためでした。

収穫が終わったら、今度は逆です。ランナーを伸ばして、来年用の苗を積極的に採取し始めます。6月〜8月はランナーが最もよく伸びる時期。この時期を逃すと、秋の植え付けに間に合う苗が確保できません。

ランナーの先には「生長点」と呼ばれる部分があり、そこから新しい子株が次々と育ちます。子株が土に根を下ろして自分で水分を吸えるようになるまでは、親株とつながったランナーが大切な命綱です。根が張る前に切り離すと枯れてしまうので、焦らず待つのが大切です。

使うべき苗は「次郎苗・三郎苗」

親株から伸びたランナーの最初の子株(一郎苗・太郎苗)は、親株の病気を受け継いでいる可能性があるため育苗には使いません。

使うべきは2番目(次郎苗)・3番目(三郎苗)です。私も最初は一郎苗をそのまま使ってしまい、翌年病気が出て困った経験があります。どれが何番目かは、ランナーの節を数えれば分かります。

苗取りの基本ルール

  • 一郎苗(親株から1番目)は使わない
  • 次郎苗(2番目)・三郎苗(3番目)を育てる
  • 子株の葉が3〜4枚出て根が張ったら切り離す(発根前に切ると枯れる)
  • ポットに誘引する場合は、土を入れたポットにランナーを置いておくだけでOK
  • クラウン(株元の硬い部分)を土に埋めない。地表に出しておく

ランナーの詳しい管理方法は「いちごのランナーは切る?いつ切るかを農家が時期別に解説」もあわせてどうぞ。

④夏越しの準備をする(高温・乾燥対策)

いちごが夏に枯れる3つの原因

いちごは冷涼な気候を好む植物で、気温が30℃を超えると生育が一気に悪化します。農園でいちごを育てていると、夏に株を枯らしてしまう失敗は非常によく起きます。

夏越しに失敗する主な原因は次の3つです。

  1. 直射日光による高温障害——葉が焼け、クラウン(株元)が傷む
  2. 水切れ——根が乾燥し、数日で枯死することもある
  3. 根の蒸れ(鉢底の熱)——プランターが直射日光を受けると、鉢の中が40℃以上になることがある

夏越しの敵は「高温+乾燥」のダブルパンチです。どちらか一方でも防ぐだけで生存率が大きく変わります。

プランター栽培での夏越しポイント

畑と違い、プランター栽培は場所を移動できるのが強みです。以下を参考にしてください。

  • 午後の直射日光が当たらない半日陰に移動する
  • プランターをコンクリートの上に直置きしない(すのこや台の上に置く)
  • 水やりは朝か夕方の涼しい時間帯に行う。昼間の高温時は避ける
  • 株元にわらやバークを敷いて地温上昇を防ぐ

私の農園のハウスでは、6月中旬から遮光率50〜60%のネットを張り始めます。それだけでハウス内の温度が体感でも5〜8℃は違います。ネットが張れない場合でも、すだれや遮光シートを活用するだけでかなり効果があります。

水切れだけは絶対に避けてください。猛暑の中で親株が水切れを起こすと、ランナーでつながっている子株まで一緒に枯れてしまいます。

⑤不要なランナーを定期的に整理する

ランナーを放置しすぎると苗の質が落ちる

苗取りを始めると、ランナーがどんどん伸びてきます。1株から何本も出てきますが、あまり多くのランナーを放置すると、栄養が分散して子株の質が落ちます。

私が目安にしているのは、1株から出すランナーは3〜4本まで。それ以上は根元から切り取ります。「たくさん苗が取れる方がいい」は落とし穴です。質の悪い苗をたくさん植えるより、しっかりした苗を厳選して植えた方が翌年の収量は確実に上がります。

また、ランナーを伸ばしすぎると親株の栄養が奪われ、親株自体が夏越しできなくなることもあります。ランナーの管理と親株の体力維持は、バランスを取りながら行うのがポイントです。

よくある質問

Q. 収穫が終わった株は捨ててしまってもいい?

できれば捨てないほうがいいです。収穫後の管理をきちんと行えば、同じ株から来年も収穫できます。ただし、病気が出た株・樹勢が極端に弱い株は処分し、新しい苗に更新するほうが賢明です。一般的には2〜3年で株を更新するのが目安とされています。

Q. 夏越しに失敗して株が枯れてしまったら?

秋(9月〜10月)に新しい苗を購入して植え付けるか、夏越しに成功した株からのランナー苗を使いましょう。枯れた株は処分し、土を新しくするかリフレッシュしてから植え直すと病気のリスクを下げられます。

Q. 追肥はどんな肥料がいい?

収穫後は緩効性の化成肥料か有機肥料が向いています。速効性の液肥は薄めて使うか、緩効性を優先してください。窒素・リン酸・カリが均等に入ったものを選べば問題ありません。ホームセンターで売っている「いちご専用肥料」でも十分です。

まとめ:6月の管理が翌年の収量を決める

いちごの収穫後にやること5つをまとめると次のとおりです。

作業 目的
①古葉・枯れ葉を取る 病気・害虫の予防
②追肥する 株の回復・体力づくり
③ランナーを伸ばす 来年用の苗確保
④夏越しの準備 株の夏枯れを防ぐ
⑤不要ランナーを整理 苗の質を高める

「収穫が終わったら一段落」ではなく、「収穫後こそ次のシーズンへの仕込みが始まる」と考えてください。6月の管理をていねいにやっておくと、秋の植え付けがスムーズになり、翌年の収量と品質が大きく変わります。

ランナーの苗取りについてさらに詳しく知りたい方は、「いちごのランナーは切る?いつ切るかを農家が時期別に解説」もどうぞ。

※この記事はAIを活用して作成しました。内容は丹羽いちご園の実際の栽培経験をもとに確認しています。

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