【農家が暴露】政府が「米価操作」を止めて直販すれば日本農業は救われる!

農家のいちご農家が感じた「米価問題」と「直接販売」の可能性

〜農家の端くれとして、この国の「農」の未来に思うこと〜

こんにちは。埼玉で家族経営のいちご狩り農園を営んでいる丹羽いちご園の園主、丹羽です。

いちごのシーズンが終わりに近づき、ハウスの片付けや来季に向けた苗作りが始まるこの時期。
作業の合間に、いつも拝見している「高橋洋一チャンネル」の動画を見て、いても立ってもいられず、こうして感想を書き綴っています。

今回のテーマは「米価がなかなか下がらない現状と、その打開策」。
私は米農家ではありません。ですが同じ「農」を営む者として、今回の話はまるで自分のことのように響きました。
特に「政府が備蓄米を直接個人に売ればいいじゃないか」という提言には、まさに膝を打ちました。
なぜなら、私たち小規模農家こそ、すでに「直接販売」という形で生き残りをかけているからです。


「売り先を自分で探す」ことの大変さと希望

いちご農家にとっても、「価格」と「販路」は常に悩みのタネです。
スーパーや市場に出荷すれば「安定」しているように見えるけど、出荷価格は決して生産コストに見合わないことが多い。
だからこそ、私たちは「いちご狩り」という体験型直販に力を入れてきました。

お客さんが自ら農園に足を運び、摘みたてを食べて「おいしい!」と喜んでくださる。その場でパックいちごを買って帰ってくれる。
この「直接お客さんに届ける喜び」は、農家としての原点であり、これ以上ないやりがいでもあります。

でも、これには「人を集める」というもう一つの苦労が伴います。
SNSをやったり、ホームページを作ったり、口コミを地道に広げたり…。
正直、農作業よりも「集客」が大変です。

それでも、やるしかない。
中間業者に頼るだけでは生き残れないからです。
「自分たちで売る」。これが、私たち小さな農家の生きる道だと信じて、なんとかやってきました。


米の「直接販売」に国が動けば何が変わるのか

今回、高橋さんが提言した「政府が備蓄米を個人に直接売る」というアイデア。
これは、私からすれば「なんで今までやってこなかったの?」と不思議に思うくらい、シンプルで効果的な仕組みに感じました。

今やネット通販は当たり前の時代。
いちごもネットで注文が来れば、クール便で全国発送しています。
お米だって、ネットで5kg単位で売ることくらい、簡単にできるはずです。

「備蓄米を個人向けに販売します」と政府が公式に打ち出せば、国民の多くは喜んで買うのではないでしょうか。
少なくとも、私だったら「国が備蓄してるお米なら安心だな」と思って買います。
しかも、スーパーより安ければなおさらです。

それを、なぜ「JA」や「中間業者」を通すことにこだわるのか。
動画を見て、「ああ、やっぱり利権なんだろうな」と、思わずため息が出ました。


JAや農水省が動かないなら、消費者が声を上げるしかない

高橋さんもおっしゃっていたように、「なぜ直接売らないのか」と国民が農水省に声を上げること。
これが、打開策の第一歩だと思います。

私も一農家として、農水省やJAには日々不満を感じています。
農家の声よりも、政治的な都合や業界団体の顔色ばかりうかがっているように見えてなりません。
「守ってくれている」というより、「管理されている」「縛られている」と感じることの方が多いのが現実です。

でも、私たち農家だけが声を上げても、なかなか届かない。
やっぱり、消費者の皆さんが「もっと安くお米を買いたい」「中間マージンを減らしてほしい」と声を上げてくれた方が、よほど効果があると思います。


「農家直送」の本当の意味をもっと知ってほしい

いちご農家として思うのは、「農家から直接買う」ことの価値を、もっと多くの人に知ってほしいということです。

例えば、スーパーに並ぶいちごは、収穫してから店頭に並ぶまで数日かかります。
その間に鮮度は落ち、香りや甘みもピークからは遠ざかります。

でも、私たちのいちご狩り農園に来れば、朝摘み、いや、目の前で摘んだばかりの完熟いちごを、その場で食べられる。
これ以上新鮮なものはありません。

お米だって同じです。
精米したてのお米と、流通で時間が経ったお米とでは、香りも食味も全然違います。
農家から直接買えば、そんな「本当のおいしさ」を味わえるのです。


ネット時代だからこそ、農家の力が試される

確かに、ネット販売には「梱包」や「配送」「決済」といった手間もコストもかかります。
それでも、私たち小さな農家は、その道を選んで生きています。

だからこそ、国や大手が本気で「直接販売」に乗り出せば、農業の未来はもっと明るくなるはずだと信じています。

備蓄米に限らず、野菜や果物、肉や魚…。
すべての「国産品」が、もっとダイレクトに消費者の手に届く仕組みを作ること。
それが「食料安全保障」にもつながるし、「本当に必要な農家」が生き残る道でもある。

〜「つくる」だけではなく、「届ける」までが私たちの仕事です〜

私たち丹羽いちご園は、「新鮮ないちごを、直接お客さまに届ける」ことに、何よりも誇りを持って取り組んできました。

毎朝、夜明けとともにハウスに入り、一粒一粒、完熟したいちごだけを丁寧に摘み取る。
その「朝摘みのいちご」を、できるだけ早く、お客さまの元へお届けすること。
これが、私たち丹羽いちご園の一番大切にしている使命です。

いちご狩りで、直接お客さまの「おいしい!」という声を聞く。
ネット販売で、「また買いたいです」とメッセージをいただく。
その一つひとつが、私たちの生きる力になっています。


「つくるだけ」では農家は守れない

農業は、作物を育てて終わりではありません。
むしろ「どうやって届けるか」「誰に届けるか」で、農家の未来が大きく変わると、私たちは身をもって実感しています。

たとえ最高のいちごを作っても、売る場所がなければ収入にはなりません。
価格が安く叩かれれば、次の作付け資金すら確保できなくなります。
JAや市場任せにして、「売れない」「安い」と嘆くだけでは、農家として生き残れないことを私たちは知っています。

だからこそ、**「直接お客さまに届ける」**ことに力を注いできました。


「いちごだけじゃない」農家の未来

いちごだけじゃありません。
米でも、野菜でも、果物でも、魚でも、肉でも。

作り手が、自分たちの手で、消費者の皆さんに**「直接販売」**できる時代を、私は心から望んでいます。

政治や業界の都合で「売り方」が縛られ、「価格」が操作され、「流通ルート」が固定される。
そんな仕組みでは、**「守られているようで、実は農家も消費者も損をしている」**のではないでしょうか。

本当に必要なのは、
「消費者」と「生産者」が、もっと近くで、もっと自由に、もっと正直につながる社会。

それが、**「農家を守る」ことになり、
同時に、
「日本の食卓を守る」**ことにつながると、私は信じています。


農家の挑戦は終わらない

いちごの収穫は、もうすぐ今シーズンを終えます。
でも、農家としての挑戦は終わりません。
来年、再来年、そしてその先も、「本当においしい農産物」を一人でも多くの人に届けたい
その思いで、これからも努力を続けます。

農家は、苦しいことも多い仕事です。
でも、お客さまが「おいしかった」「また来たい」「また食べたい」と言ってくれる限り、私たちは立ち止まりません。


次回も、高橋さんの配信を楽しみにしながら、農家目線で感じたことを、また皆さんにお届けしたいと思います。

ここまで読んでくださったあなたに、心から感謝します。
どうかこれからも、**「農家直送」「産地直送」**の価値に、少しでも目を向けていただけたら嬉しいです。

🔗 参考元動画はこちら(YouTube)

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