あくまでも自分用メモですが、役に立つ情報もあるかもしれません。
この内容に関する商品のセールス、案件の話は一切お断りしますので連絡しないでください。
💡この記事でわかること
- なぜコメ不足が起きたのか?
- 「登記筋の買い占め」は本当に原因なのか?
- 現場が抱いていた危機感とは?
- 日本の米政策はどう変わるべきか?
📝はじめに
2024年以降、日本各地で米不足が深刻化し、価格は急騰。政府は備蓄米の放出などの対策を講じましたが、需給のミスマッチは一向に解消されていません。
しかし、農業現場の声に耳を傾けると、この危機は「突然起きた」のではなく、以前から予兆があったことが明らかになります。
本記事では、米不足の構造的背景と今後の課題を徹底解説します。
🧭目次
- コメ不足はいつから始まっていたのか?
- 政府の説明「業者の買い占め」説の限界
- データで見る価格の異常な高騰
- なぜ備蓄米放出でも価格は下がらないのか?
- 登記筋が21万t保管しているのは現実的か?
- トレーサビリティ制度と政府の調査姿勢
- 農業関係者の証言:1年以上前からの危機感
- 作況指数の信頼性と実態の乖離
- 調達不安が日本全体に広がる
- 今後の課題と米政策の見直し
🌾1. コメ不足はいつから始まっていたのか?
政府が公式にコメ不足を認めたのは2024年春以降。しかし、現場では2023年末頃から「米が手に入らない」という声が上がっていたのです。
- 飲食業界:取引先が突然の供給停止に困惑
- 卸業者:2023年12月には在庫切れ懸念が急増
- JA関係者:収穫量の異常を把握していた
🗣️ → つまり、「米不足」はかなり前から見えていた構造的な問題だったのです。
❓2. 政府の説明「業者の買い占め」説の限界
農林水産省は「一部の業者が米を買い占めている」と発表しましたが、以下の疑問が残ります。
✅ 登記業者が21万tの米を保管?
- 四国4県の年間生産量に匹敵する量
- 保管には巨大な専用倉庫・管理費用が必要
- 品質管理リスク(長期保存で劣化)も高い
✅ トレーサビリティ法の形骸化?
- 米流通は「記録保存義務」があるのに、なぜ犯人を特定できない?
- 法律の運用に疑問が残ります
🔍 → 政府説明では、現状を説明しきれません。
📈3. データで見る価格の異常な高騰
農水省の統計によると:
- 相対取引価格:60kgあたり24,383円(前年比+9,000円)
- 東京23区平均小売価格:5kgで2,440円→4,679円(3か月で91%上昇)
⏰ 1か月で7.2%上がるというのは、異常事態です。
🏪4. なぜ備蓄米放出でも価格は下がらないのか?
政府は2024年に「21万tの備蓄米を市場放出」と発表しましたが、なぜ価格は下がらないのでしょうか?
想定される理由
- 実際には市場に出回っていない
- 出荷が遅すぎて需要に間に合っていない
- パニックによる買いだめ心理が働いている
🧩 → 供給が形式的であり、実需とのミスマッチが起きています。
🏢5. 登記筋が21万t保管しているのは現実的か?
21万tの米を保管するには:
- 約350棟の大型倉庫
- 電気代・人件費・害虫管理などの維持費用
- 長期保管による品質劣化リスク
📌 つまり「買い占め説」は現実性に欠けており、むしろ政策ミスを隠すための方便ではという見方も出ています。
🧾6. トレーサビリティ制度と政府の調査姿勢
農水省が2009年に導入した「米トレーサビリティ法」によれば、精米業者・販売業者はすべての履歴を記録・保存する義務があります。
それなのに「買い占めた業者がわからない」のはなぜか?
- 実は調査していない?
- あえて発表していない?
🧠 → 信頼できる調査報告の開示が必要です。
📣7. 農業関係者の証言:1年以上前からの危機感
2024年2月16日、農水省主催の意見交換会で、多くの農業関係者が以下の点を訴えました。
- 「作況指数101はまったく実態に合わない」
- 「東北や北海道での減収は甚大」
- 「末端での供給懸念は2023年12月には起きていた」
💬 → 数字だけでは見えない「現場の声」に耳を傾けるべきです。
📊8. 作況指数の信頼性と実態の乖離
農水省は2023年の作況指数を「101(平年並み)」と発表しましたが、実際には:
- 北連農協「明らかに例年より少ない」
- ファームフレッシュ山崎「20%以上の減収」
- 卸業者「品質より“量”の確保が最優先に変わった」
📌 → 数値統計の制度自体が問われています。
🌐9. 調達不安が日本全体に広がる
今回の米不足は単なる農業問題にとどまらず、全国的な影響を及ぼしています。
- 外食チェーン:価格転嫁できず経営圧迫
- 学校給食・介護施設:調達困難に
- 中小米屋:廃業や統合の動きが加速
📉 → 「食のインフラ」が危機的状況にあるのです。
🚀10. 今後の課題と米政策の見直し
以下の政策見直しが急務といえます。
課題 | 対応すべき政策 |
---|---|
作況指数の実態との乖離 | リアルタイム衛星データの活用など、精度向上が必要 |
備蓄米の運用不透明性 | 放出計画の事前公表とトレーサビリティ強化 |
現場の声の反映不足 | 定期的な現場ヒアリング制度の導入 |
📚参考資料・出典
- 朝香豊の日本再興チャンネル【YouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=Y8dmtUQFq_g - 農林水産省:米トレーサビリティ法について
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/t trace/index.html - 農林水産省「米に関するマンスリーレポート」2024年2月号
- Google Scholar検索:“Japan rice shortage 2024 site:scholar.google.com”
🧭まとめ:米不足は「人災」に近かった
米不足は「買い占め」や「異常気象」による突発的なものではなく、現場の声を無視した政策と情報管理の甘さによって引き起こされた“人災”に近い側面があります。
この問題から、日本の食料政策の在り方を見直す必要があるでしょう。
コメント