就農してすぐ、私はネット販売を始めようとしました。
食べチョクやポケマルといった産直サイトに登録して、写真を撮って、商品ページを作って。でもなかなか売れない。ページを見に来た人がいても、注文まで至らない日が続きました。
原因に気づいたのは、しばらくしてからです。お客さんが「この農家、信頼できるか」を確かめる場所がなかったのです。
農園のホームページを作ってから、状況が変わりました。「ホームページを見て安心して注文しました」というメッセージが届くようになったのです。ネット販売とホームページは、セットで考えるべきだったと今でも思っています。
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ネット販売で売れない農家に共通していること
商品は良くても、農家のことが何も分からない状態では、お客さんは買えません。
産直サイトで野菜や果物を買う人は、スーパーで買うのと違う体験を求めています。「誰が作ったか」「どんな農園か」「安全か」を気にする人が多い。商品ページだけでその信頼を伝えるのは難しいのです。
農園のホームページがあれば、プロフィール・栽培方法・農園の様子・これまでのお客さんの声を丁寧に伝えられます。産直サイトの商品ページに「詳しくはこちら」とホームページのリンクを貼るだけで、購入率が変わります。
📌 農家の実感
ホームページを作った後、産直サイトからの問い合わせに「ホームページを見て決めました」という言葉が増えました。商品の説明より、農家の人柄が伝わることのほうが大事だと気づきました。
農家のネット販売、正しい順番はこれです
多くの新規就農者がやってしまう失敗は、「とりあえず産直サイトに登録する」ことから始めてしまうことです。正しい順番は以下の通りです。
| 順番 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| ① | 農園のホームページを作る | 信頼の土台になる。すべての販売チャネルからここに誘導できる |
| ② | SNSを始める | 旬の情報発信・ホームページへの案内役として使う |
| ③ | 産直サイトに登録する | ホームページがあることで信頼度が上がり、成約率が高まる |
| ④ | 自前のネットショップを検討 | 軌道に乗ってきたら手数料を抑えるために検討する |
ホームページが「農園の本店」で、産直サイトや自前ショップが「支店」のイメージです。本店がしっかりしていれば、どの支店から来たお客さんも安心して買えます。
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農家のホームページに必要な4つのページ
「何を載せればいいか分からない」という声をよく聞きます。最初は4ページあれば十分です。
① トップページ(農園の顔)
農園名・場所・何を作っているかが一目でわかるページです。
写真を大きく使うのが効果的です。農園の景色、作物のアップ、農家自身の顔が見える写真があると親しみを感じてもらえます。「おいしそう」「この人から買いたい」と思ってもらえるかどうかが勝負です。
② 農園紹介(農家のプロフィール)
なぜ農家になったか、どんな想いで作っているかを言葉にするページです。
私はここに「工場を辞めて農家になった経緯」を書いています。経歴が伝わると、お客さんに人として覚えてもらえます。ブランド農家の多くが農家紹介ページに力を入れているのには、理由があります。
③ 商品・販売ページ
何がいつ買えるか、どこで注文できるかを明確にするページです。
産直サイトへのリンクを貼るだけでも機能します。旬の時期・価格の目安・送料の有無など、お客さんが知りたい情報を先回りして書いておくと問い合わせが減って楽になります。
④ ブログ(情報発信)
「いちご 育て方」「農家 直売 埼玉」のような検索キーワードで、新しいお客さんに見つけてもらうためのページです。
農家の知識や体験を記事にしておくと、Googleで検索した人が流れてきます。就農1年目から少しずつ書いておくと、3年後に大きな差になります。
【関連記事】農家にホームページが必要な3つの理由【新規就農者へ】
WordPressとXserverで始めると、ここが楽になる
農園ホームページを作るなら、WordPressとレンタルサーバーの組み合わせがおすすめです。私が使っているのはエックスサーバー(Xserver)です。
ホームページとブログが一体で管理できる
WordPressは農園の案内ページもブログ記事も、同じ管理画面で更新できます。
別々のサービスを使うと、パスワード管理が増えてデザインにも統一感が出ません。WordPressなら農園のブランドを一つのサイトで表現できます。農業が忙しい時期でも、スマホからさっと更新できるのも助かっています。
Xserverなら当日中に開設できる
Xserverはサーバー契約・独自ドメイン取得・WordPressインストールが画面の案内通りに進むだけで完了します。
私が初めて契約したのは農業知識はあってもパソコン作業は得意でないころでしたが、その日のうちにWordPressが動く状態になりました。月額990円(税込)から使えて、ドメインが無料でもらえるプランもあります。農家仲間に紹介するとき、Xserver以外を勧めたことがありません。
⚠️ 注意点
サーバーは「安いから」という理由だけで選ぶと、表示速度が遅くてお客さんに離脱される原因になります。農家のホームページは写真が多くなりがちなので、速度重視で選ぶことをおすすめします。
まとめ
- ネット販売で売れない農家は「信頼の土台(ホームページ)」がないことが多い
- 正しい順番は「ホームページ→SNS→産直サイト」
- 最初に必要なページは4つだけ。完璧でなくていい
- WordPressならホームページとブログを一体管理できてSEOにも強い
- Xserverは当日開設できて農家初心者でも迷わない
ネット販売を始めたいと思ったとき、最初にやることはホームページを作ることです。土台がしっかりすれば、どんな販売チャネルを使っても成果につながりやすくなります。
私が実際に使っているレンタルサーバーはエックスサーバーです。農家仲間にも何人か紹介しましたが、みんな使いやすいと言っています。

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