いちご栽培ポイント~環境制御編~

久々に講習会に参加したので、忘れないうちにアウトプットします。

あくまでも自分用メモですが、役に立つ情報もあるかもしれません。

この内容に関する商品のセールス、案件の話は一切お断りしますので連絡しないでください。

光合成の基本的な仕組みについては、以下のようになります。

光合成は、植物が光エネルギーを利用して二酸化炭素(CO₂)と水(H₂O)から有機物(主に糖)を合成し、酸素(O₂)を放出する化学反応です。この過程は、主に葉の中にある葉緑体で行われます。

具体的な反応式は以下の通りです: 6CO2​+6H2​O+光エネルギー→C6​H12​O6​+6O2​

光合成は大きく二つの段階に分かれます:

  1. 光反応:光エネルギーを捕らえ、ATPやNADPHといったエネルギー分子を生成します。これは光が当たる葉の表面で行われます。
  2. カルビン・サイクル(暗反応):ATPとNADPHを使用して、CO₂を固定し、グルコース(糖)などの有機物を合成します。この段階は日光がなくても行われるため「暗反応」と呼ばれますが、実際には光反応で生成されたエネルギーが必要です。

光合成は植物の成長や発育に欠かせないプロセスであり、農業においては光合成の効率を高める環境制御が重要です

ハウス内の環境測定を行うことによって得られる具体的なメリットには以下のようなものがあります:

  1. データによる環境の理解: 環境測定を通じて、温度、湿度、CO₂濃度などの環境因子を数値で把握できます。これにより、栽培環境がどのような状態にあるかを正確に理解することができます。
  2. 収量の向上: 環境条件が最適化されることで、植物の成長が促進され、収量が向上する可能性があります。例えば、温度や湿度の調整を行うことで、光合成が効率的に行われるようになるため、結果として収穫量が増加します。
  3. 問題の早期発見: 環境測定によって、異常なデータや変化を即座に察知できるため、病害虫の発生やストレスの兆候を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。
  4. 資源の効率的な使用: 環境データをもとに、かん水や肥料の使用量を調整することで、無駄を省き、コストを削減することができます。これにより、持続可能な農業が実現できます。
  5. スマート農業の実現: データを活用して、経験や勘に頼らず、科学的に農業を行うことができるようになります。これにより、より高品質で安定した作物の生産が可能になります。

このように、ハウス内の環境測定は、農業の効率や持続可能性を高めるために非常に重要な役割を果たします。

  1. 湿度の影響
    • 湿度は植物の気孔開度や蒸散、ガス交換に直結しており、最適な環境条件を維持するためには適切な湿度管理が不可欠です。
    • 相対湿度が高くなると気孔が開きやすくなりますが、湿度が過剰になると蒸散速度が低下し、植物の水分吸収効率に悪影響を及ぼす可能性があります。
  2. 最適湿度範囲
    • 一般的に、相対湿度は70~85%が適切とされており、この範囲を維持することで植物の健康を支えることができます。
    • 高湿度条件(90%以上)では、病気が発生しやすくなるため、注意が必要です。
  3. 湿度の管理方法
    • 湿度の変化を定期的に測定し、経時的なデータを取得することが重要です。これにより、適切な制御策を講じることができます。
    • 温度と湿度の関係を理解することも重要で、例えば気温が1℃下がると相対湿度が約5%上昇することがあります。
  4. 対策及び制御技術
    • 天窓を開放する等の方法で日の出後に湿度を下げることが推奨されます。また、循環扇の使用は葉面の相対湿度を下げることができますが、絶対湿度への影響も考慮する必要があります。
    • ヒートポンプを使った除湿には限界があるため、透湿性カーテンなどの上手な利用がポイントとなります。

以上のポイントから、湿度の管理は植物の健康と収量に大きく影響し、効果的な農業経営において重要な要素であることがわかります。

・とりあえず、温度センサを日よけ型に変更する(現時点では露出している)

・PDCAサイクルを回すことが大事!

・湿度80%を意識する

ちなみにZoom参加、私だけだった気がする…すごい有難いんだけどやらなくなってしまうかもと思いながら、Zoom開いてくれた農林振興センターに感謝です。

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