いちご収穫中のランナーは今すぐ切る!実が小さくなる3つの理由

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「今年のいちご、なんだか実が小さくて酸っぱい気がする」「収穫しているのにランナーが伸びてきた。切っていいの?」

4月のいちご栽培で、こんな疑問を持つ方はとても多いです。実は、このランナーを放置することが、実の大きさと甘さを大きく損なう一番の原因なのです。

私は埼玉県吉見町で丹羽いちご園を営む農家です。いちご栽培を始めた頃、「ランナーは増やせば得じゃないか」と思って放置していた時期があります。結果、その年は実が小粒で酸っぱく、収穫量もガタ落ちでした。あの失敗から学んだことを、今日はすべてお伝えします。

この記事では、収穫中のランナーをなぜ切るべきか、3つの理由と具体的な管理方法を解説します。今日から実践できる手順をお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでください。

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目次

ランナーとは何か?収穫期に伸びるのはなぜ?

ランナーの正体と役割

ランナーとは、いちごの株元から横に伸びる細い茎のことです。別名「走出枝(そうしゅつし)」とも呼ばれます。この先端に「子株」が生まれ、新しい苗を増やす仕組みです。

自然界では、いちごは実を結んだあとにランナーを伸ばして繁殖しようとします。つまり、ランナーが伸び始めるのは「実の仕事を終えようとしているサイン」でもあります。

家庭菜園では4月ごろ、暖かくなってきた春先に花が咲きはじめると同時に、ランナーも伸び始めます。この時期に何もしないでいると、実と子株の両方を育てようとして、株がどんどん消耗していきます。

4月の収穫期が一番危険な理由

いちごの実は、授粉してから赤く熟すまでに約40〜50日かかります。この期間は、株全体の栄養が実の成長に集中して使われます。

ところが、4月に気温が上がるとランナーが次々に伸び始めます。この「実が育つ大切な時期」と「ランナーが伸びたい時期」が完全に重なるのが問題です。

私の農園では毎年この時期が一番管理に気を使います。少し目を離した隙にランナーが伸びていて、「しまった!」となることもあります。

収穫中のランナーを放置すると起きる3つの問題

問題①:実が小さく・酸っぱくなる

いちごの実が甘くなるには、十分な栄養が必要です。ランナーを放置すると、その栄養が子株の成長に奪われてしまいます。

通常、直径3cm以上になるはずの実が、1.5〜2cm程度の小粒になってしまうことがあります。甘さも半分以下に落ちることがあり、せっかく育てた苦労が水の泡です。

実際にやってみると、ランナーを切った株の実と、放置した株の実では、食べ比べると一目瞭然です。私の農園でも比較実験をしたことがありますが、切った株の方が明らかに大粒で甘い結果になりました。

問題②:株全体が弱ってしまう

ランナーを伸ばすことは、株にとって大きなエネルギーを使う作業です。実を育てながらランナーも伸ばそうとすると、株の体力を根こそぎ奪います。

株が弱ると、病気への抵抗力も落ちます。うどんこ病や灰色かび病などが発生しやすくなり、最悪の場合は株が枯れてしまうこともあります。

一度弱った株を回復させるには時間と手間がかかります。予防の意味でも、収穫中のランナーはすぐに切るのが正解です。

問題③:翌年の収穫にも影響が出る

いちごは多年草で、翌年も同じ株から収穫できます。しかし、収穫中に株を消耗させると、秋の株の回復が遅れます。

秋に十分な花芽ができなければ、翌春の花の数が減り、収穫量が落ちます。つまり、今年のランナー放置は、来年の収穫まで影響するのです。

私の農園でも、ランナー管理をサボった年は翌年の収量が1〜2割落ちることを経験しています。長い目で見ても、収穫中のランナー管理は欠かせません。

まとめ:収穫中のランナー放置による3つのデメリット

  • 実が小さく・酸っぱくなる(栄養が分散するため)
  • 株全体が弱り、病気にかかりやすくなる
  • 翌年の収穫量にも悪影響が出る

【関連記事】いちごのランナーはいつ切る?春の収穫を守る管理術

プロ農家がやっているランナーの正しい切り方

切るタイミング:見つけたら即カット

収穫期(4月〜6月初旬)は、ランナーが伸び始めたら迷わず切ります。「もう少し伸びたら切ろう」という判断は禁物です。

私の農園では、収穫の際に必ずランナーのチェックも行います。実を摘むついでに見回るだけで、管理の手間を最小限に抑えられます。1〜2日に1回は確認するのが理想です。

特に気温が上がる4月後半〜5月は、ランナーが爆発的に伸びる時期です。週1回では追いつかないこともありますので注意してください。

切る位置:株元から丁寧に

ランナーは、株元(クラウンの近く)からハサミでカットします。根元から切ることで、残った茎が邪魔にならず、株のエネルギーのムダを防げます。

切り方 メリット 注意点
株元で切る エネルギーのムダがない クラウンを傷つけないよう注意
途中で切る 手軽 残った茎がまた伸びる

クラウンとは、株の根元にある短い茎の部分です。ここを傷つけると株が弱るので、慎重にカットしましょう。私はいつも刃先の細いハサミを使い、クラウンから1〜2cm離れた位置で切るようにしています。

道具の管理:消毒を忘れずに

ランナーを切るハサミは、使う前にアルコールや消毒液で拭いておきましょう。切り口から病気が入るリスクを減らせます。

私の農園では、毎朝作業前にハサミをアルコール消毒するのが習慣になっています。道具の清潔さが、株を守ることに直結します。

また、ランナーを切ったあとの切り口に、市販の傷口保護剤(木工用ボンドで代用する農家もいます)を薄く塗ると、病気の予防になります。

【関連記事】いちごのランナーは収穫中に切るべき?正しい管理法

収穫が終わったあとは?ランナーを活かす苗づくり

収穫後はランナーを伸ばす時期に切り替える

6月ごろ、収穫が落ち着いてきたら、今度はランナーを切らずに伸ばします。ここからが苗づくりのスタートです。

収穫後に「お礼肥え」として緩効性肥料を少量与え、株の回復を助けます。その後、伸び始めたランナーの先に出てくる子株を使って苗を増やします。

「収穫中は切る」「収穫後は伸ばす」——このメリハリが、いちご栽培の基本中の基本です。

使う子株は「2番目・3番目」が正解

ランナーから出る子株には順番があります。親株に一番近い「1番子」は、親株の病気を受け継いでいる可能性が高いため、苗としては使いません。

苗づくりに最適なのは、1番子を飛ばした「2番子」「3番子」です。病気のリスクが低く、元気な苗が育ちやすいです。

子株の番号 特徴 用途
1番子(親株に近い) 病気リスクが高い 使わない(切り捨て)
2番子・3番子 健康で元気 苗づくりに使う
4番子以降 小さく育ちにくい 状況次第

私の農園では毎年、2番子と3番子だけを丁寧にポットに根付かせて、秋の植え付けに備えます。この手間を惜しまないことが、翌年の豊作につながります。

今週からできる!ランナー管理の具体的な手順

Step 1:毎日の収穫時にランナーをチェック

朝の収穫時に、実を摘みながらランナーが伸びていないか確認します。小さなランナーが見つかったら、その場で切り取ります。

所要時間は慣れれば5〜10分ほどです。毎日少しずつチェックする習慣をつけるだけで、ランナー管理は格段に楽になります。

Step 2:週1回の全体点検

週に1回は、株全体をじっくり見渡す時間を作りましょう。葉の下に隠れたランナーも見落としがちです。

この際、株の様子(葉の色、病気の有無、株の元気さ)も一緒に確認します。早めに気づくことで、対処が早くなります。

Step 3:切ったランナーは袋に入れてすぐ処分

切り取ったランナーをそのまま地面に置いておくと、そこから根を張ろうとして再生することがあります。また、病気の原因になることもあります。

切ったランナーは、ビニール袋などに入れてすぐに処分しましょう。細かい後片付けが、翌年のトラブルを防ぐ一番の近道です。

まとめ:収穫中のランナーは「今日」切りましょう

いちごの収穫中にランナーを放置すると、

  • 実が小さく、酸っぱくなる
  • 株が弱り病気にかかりやすくなる
  • 翌年の収穫にも影響が出る

この3つのデメリットが生じます。逆に、見つけたらすぐカットするだけで、実の大きさと甘さを守ることができます。

私が毎年繰り返してきた作業の中で、「ランナー管理だけは絶対に手を抜かない」と決めています。それだけでいちごの品質が全然違うからです。

「今日、畑に出たらまずランナーをチェックする」——この小さな習慣が、美味しいいちごへの一番の近道です。

収穫後の苗づくりについては、こちらの記事もあわせてどうぞ。

※この記事はAIを活用して執筆・修正しています。

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