いちごのマルチを張る時期は、一般地の露地で育てる家庭菜園なら2月上中旬が目安です。秋の植え付けと同時ではなく、冬越し後に追肥や枯れ葉取りをしてから黒マルチを張る流れが、タキイ種苗の通販サイトのQ&Aや家庭菜園向け資料で示されています。

一方、ハウス栽培では、冷え込んで地温が下がる前(JA埼玉中央の資料では地温18℃以下になる前)に張るのが目安です。この記事では、家庭菜園とハウス栽培を分けて、時期・理由・色・張り方を整理します。

この記事でわかること

  • 家庭菜園のいちごでマルチを張る時期の目安
  • 植え付けと同時に張らないほうがよいとされる理由
  • 黒・透明・白黒・シルバーマルチの違い
  • 2月にマルチを張るときの手順

家庭菜園のいちごは2月上中旬に張るのが目安

一般地の露地栽培では、タキイ種苗の通販サイトのQ&Aが「追肥を終えた2月上中旬、新芽が伸び始めたころ」に黒色ポリマルチで覆うと説明しています。

みんなの農業広場でも、家庭菜園向けの流れとして10月下旬から11月上旬頃に苗を植え、2月上旬頃に黒マルチを敷く手順が示されています。植え付け時期そのものを確認したい方は、いちごの定植時期と植え方の記事もあわせて見ると流れを整理しやすくなります。

植え付けと同時に張らないほうがよい理由

タキイ種苗の通販サイトのQ&Aでは、マルチを早くかけすぎると根張りが浅くなり、花芽が早く出て寒さで傷んでしまう恐れがあると説明されています。

つまり、秋の植え付けと同時ではなく、冬を越してから追肥や古葉取りをしてマルチを張る、という順番です。

遅れすぎると株を引き出しにくい

一方で、タキイ種苗の通販サイトのQ&Aでは、時期が遅れると株が大きく生長しているため、マルチから取り出しにくくなるとも説明されています。

早すぎれば根張りや花芽に、遅すぎれば作業に不都合が出る、というのが資料の説明です。その間の目安が2月上中旬です。

家庭菜園のいちごでマルチを張るまでの流れ。10月下旬〜11月上旬に苗を植え付け、冬越しの間はマルチをまだ張らず、2月上中旬に追肥・枯れ葉取りのあと黒マルチを張る。早く張りすぎると根張りが浅くなる恐れがある。

家庭菜園の露地栽培では、10月下旬から11月上旬ごろに苗を植え付け、冬越し後の2月上中旬に追肥・枯れ葉取り・マルチ張りへ進む流れです(みんなの農業広場・タキイ種苗の通販サイトのQ&Aより)。

ハウス栽培は、冷え込んで地温が下がる前に張る

ハウス栽培向けのJA埼玉中央の資料では、マルチは地温が18℃以下になる前に行う、と説明されています。地温はいったん下がると上がりにくいため、温度計を地中に設置して確認するようすすめています。

栃木県の資料では、9月上中旬にハウス(本圃)へ定植し、定植後1カ月程度で屋根ビニールを被覆し、株元をマルチする流れが紹介されています。ただし、定植からの日数だけで判断するのではなく、JA埼玉中央の資料のように地温を確認して考える見方もあります。

露地の家庭菜園とは、栽培環境も定植時期も違います。家庭菜園で判断するときは、ハウス栽培の時期をそのまま当てはめず、露地向け資料の2月上中旬を基準に見るのが無理のない考え方です。

定植前にマルチを張る方法もあるが、花芽分化の遅れに注意

神奈川県の資料では、慣行ではマルチングは定植の約1か月後に行うとされています。一方で、定植前マルチングも研究されています。

ただし同資料では、定植前にマルチングして培地温度が上がると花芽が分化しにくくなり、開花遅延による収穫時期の遅れが問題となる、と説明されています。対象は高設栽培の紅ほっぺでの試験です。

丹羽いちご園は最低気温を見て張る時期を決めている

丹羽いちご園では、マルチを張る時期を「定植から何日後」では決めていません。最低気温を見て、冷え込んできたら張っています。2022年は、寒くなってきた11月上旬ごろにマルチを張りました。

当園が見ているのは最低気温で、「18℃」はJA埼玉中央の資料にある地温の目安です。ハウス栽培で数字を確認したい場合は、この「地温が18℃以下になる前」という資料上の目安を参考にできます。

いちごのマルチを張る時期の目安の比較。家庭菜園(露地)は冬越し後の2月上中旬、ハウス栽培は地温が下がる前。どちらの栽培かで時期が違う。

家庭菜園の露地栽培では冬越し後の2月上中旬、ハウス栽培では冷え込んで地温が下がる前が目安です。どちらの話かを分けると、「秋に植えたから今すぐ張るのか」という迷いを減らせます。

マルチを張ると何がよいか

タキイ種苗の通販サイトのQ&Aでは、いちご栽培でマルチを使う利点として、雑草が生えにくいこと、地温が上がり生長や実の太りにつながること、果実の汚れを防ぐことが挙げられています。

また、土の乾燥防止にもつながるとされています。病虫害については、ナメクジやダンゴムシの果実への食害が少なく、ボトリチスも少なくなる「ようです」と留保つきで説明されています。

ナメクジの対策を別で整理したい方は、いちごのナメクジ対策の記事も参考になります。

何色のマルチを選ぶ?

いちごの2月張りでは、タキイ種苗の通販サイトのQ&A、みんなの農業広場、KINCHO園芸の育て方ページで黒マルチが使われています。

下の表の色ごとの特徴は、いちご専用ではなく、マルチング資材一般についてのタキイ種苗の資料をもとに整理しています。

色資料で確認できる特徴
黒日光を通さないため、雑草防止効果が高い。いちごの2月張り資料で使われている。
透明光を通すため地温が上がりやすく、気温が低い時期向きとされる。
白黒白面は夏の地温抑制、黒面は保温で冬向きとされる両面タイプ。
シルバーシルバーが太陽光を反射し、アブラムシの飛来予防に使われるとされる(シルバーストライプのタイプ)。

タキイ種苗のマルチング資材の資料では、畝とマルチを密着させ、表土を平らにしてシワなく張ることも説明されています。ふんわり掛けると効果が失われるとされています。

2月のマルチの張り方

タキイ種苗の通販サイトのQ&Aでは、マルチングの前に枯れ葉や古葉、わき芽を取り除くと説明されています。みんなの農業広場でも、2月上旬頃のマルチ直前に有機化成肥料を施し、枯葉や病葉を除去するとされています。

追肥の考え方を先に確認したい方は、いちごの肥料と追肥タイミングの記事で全体の流れを確認できます。

土が乾いたままではなく、ひと雨降った後、または畝に十分水やりしてから覆うとされています。畝面はていねいに仕上げ、土とマルチが密着するように張ります。

マルチを破って芽や葉を傷めないように引き出す作業が手間になります。穴は小さめにして、マルチの効果を損ねないようにする、とタキイ種苗の通販サイトのQ&Aでは説明されています。

穴あきマルチを選ぶ場合は、植えた株の間隔と穴の位置が合うかも確認したいところです。株間の考え方は、いちごの株間・畝の目安の記事で整理しています。

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2月のマルチ張りに使う穴あき黒マルチを確認する

日本マタイの「かんたんイチゴマルチ」は、植え付け用の穴があらかじめ開いている、いちご用の黒マルチ(95cm×10m)です。買う前に、いま植えてある株の間隔と畝の幅を測って、商品ページの穴の位置と比べてください。

穴あき黒マルチの穴の間隔を確認する

よくある質問

Q. 植え付けと同時にマルチを張ってはいけませんか?

露地の家庭菜園の一般論として、タキイ種苗の通販サイトのQ&Aでは、早くかけすぎると根張りが浅くなり、花芽が早く出て寒さで傷んでしまう恐れがあると説明されています。

ハウス栽培では定植前マルチングも研究されていますが、神奈川県の資料では花芽分化の遅れによる開花遅延が課題として示されています。「張ってはいけない」と断定するより、栽培環境と資料の対象を分けて考える内容です。

Q. 2月を過ぎてしまったら?

タキイ種苗の通販サイトのQ&Aでは、時期が遅れると株が大きく生長しているため、取り出しにくくなると説明されています。

KINCHO園芸の育て方ページでは2月から3月に黒マルチをかける流れが示されています。作業する場合は、穴を小さめにし、芽や葉を傷めないように引き出す点を確認します。

Q. 透明マルチでもいいですか?

タキイ種苗のマルチング資材の資料では、透明マルチは光を通すため地温が上がりやすく、黒マルチは日光を通さないため雑草防止効果が高いと説明されています。

いちごの2月張りとして確認できる資料では、黒マルチが使われています。透明マルチを使う判断は、この記事の資料だけでは断定しません。

まとめ

露地の家庭菜園でいちごを育てる場合、マルチを張る時期は冬越し後の2月上中旬が目安です。秋に植え付けた直後ではなく、追肥・枯れ葉取り・畝の水分確認をしてから黒マルチを張る流れで考えます。

ハウス栽培では、冷え込んで地温が下がる前(JA埼玉中央の資料では地温18℃以下になる前)が目安です。丹羽いちご園では、定植からの日数ではなく最低気温を見て張る時期を決めています。

この記事はAI(Claude)の支援で作成しました。丹羽いちご園に関する記述は、農家本人への聞き取りと当園の過去の記事にもとづいています。マルチの時期や張り方の一般的な目安は、種苗会社や県などの公開資料を参考にしています。