いちごの元肥は、資材名から先に決めるのではなく、土壌診断で現在の土の状態を確認してから選びます。市販の配合肥料を一律に入れる方法では、すでに足りている成分まで増やしてしまう可能性があるからです。
丹羽いちご園でも、土壌診断の結果に応じて資材を選びます。この記事では、実際に使っている元肥を例に、資材と量を考えるときの軸を紹介します。
いちごの元肥、実は「土壌診断」で決めるもの
元肥選びの出発点は、「何を入れるか」ではなく「今の土に何が足りないか」です。土壌診断では、土壌の酸度や養分の状態を確認し、補う成分を検討します。
同じいちご栽培でも、畑によって土の状態は異なります。前年と同じ畑でも、残っている養分まで毎回同じとは限りません。
そのため、商品名や一般的な投入量だけを見て決めるのではなく、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- 土壌診断で現在の状態を把握する
- 不足している成分と調整したい項目を確認する
- 目的に合う資材と投入量を決める
家庭菜園で土壌診断を行わない場合も、少なくとも土壌の酸度や、これまで使った肥料・石灰資材を確認してから元肥を選ぶと、重ねて入れすぎるリスクを抑えられます。
丹羽いちご園が使っている元肥3種(過燐酸石灰・苦土石灰・Vガード)

丹羽いちご園では、土壌診断の結果に応じて、過燐酸石灰・苦土石灰・Vガードを元肥として使っています。このうち、投入量が一番多いのは過燐酸石灰です。
ただし、この3種を毎回同じ比率で入れているとは限りません。丹羽いちご園では土壌診断の結果に応じて資材を選んでいますが、具体的な配合比率や投入量は公開していません。
過燐酸石灰とは?一番多い理由は未確認
丹羽いちご園では過燐酸石灰の投入量が一番多いものの、その具体的な判断理由や配合比率は確認できていません。ここでは農園独自の経験談に置き換えず、資材の一般的な特徴を説明します。
過燐酸石灰は、主にリン酸を供給する肥料です。リン酸は根の生育や花に関わる成分で、リン酸不足が疑われる土壌で補給資材として使われます(農mynavi「石灰肥料とは?」)。
石灰を含む名称ですが、酸性土壌の中和を主目的とする苦土石灰とは役割が異なります。資材名だけで判断せず、土壌診断でリン酸を補う必要があるかを確認することが選定の軸になります。
苦土石灰・Vガードは何のために入れる?
丹羽いちご園では、土壌診断の結果に応じて苦土石灰とVガードも入れています。どちらも過燐酸石灰とは同じものではなく、診断結果を見ながら選ぶ資材です。
苦土石灰は、マグネシウム(苦土)とカルシウムを供給する土壌改良資材です。酸性に傾いた土壌を調整するときに使われます。
マグネシウムは葉緑素を構成する成分の一つです。必要量を超えて入れるのではなく、土壌の状態に合わせます(チバニアン兼業農家学校「過燐酸石灰と苦土石灰の違いを徹底解説」)。
Vガードは、土壌分析や施肥設計を手がける株式会社ジャット(JAHT)の資材です。公開情報だけでは詳細な成分構成や効果を確認しにくいため、特定の成分や働きについてはここでは断定しません。
3つの資材名をそのまま家庭菜園へ当てはめるのではなく、「診断結果に対して、どの資材で何を補うのか」という考え方を参考にしてください。
元肥と追肥は何が違う?

元肥は定植前に土へ入れる肥料、追肥は定植後の生育中に追加する肥料です。使う時期と、養分を届けたい対象を分けて考えると違いがわかりやすくなります。
- 元肥:定植前の土壌を整え、初期生育に必要な養分を準備する
- 追肥:定植後の株の状態や生育段階を見ながら養分を補う
元肥を入れたから、その後の肥料管理が不要になるわけではありません。一方で、追肥を予定しているからといって、元肥を多めに入れてよいとも限りません。
定植後の管理まで含めて確認したい方は、いちごの肥料と追肥タイミングも参考にしてください。
元肥はいつ入れる?
元肥は、本圃へ苗を定植する前の土づくりで入れます。投入後すぐに定植するのではなく、使う資材の性質や栽培計画を確認しながら作業日を決めます。
丹羽いちご園では、2026年9月時点で本圃に元肥を入れる作業を進めています。土壌診断に応じて元肥の資材を選んでいますが、具体的な投入量や資材ごとの配合比率は公開していません。
元肥を入れた後は、土を整えて定植へ進みます。苗を植える時期や植え方は、いちごの定植時期と正しい植え方で確認できます。
よくある質問
Q. 元肥の量はどうやって決める?
土壌診断の結果と、使用する資材の表示を基準に決めます。畑の面積だけで一律に判断せず、現在の養分量や酸度、過去に投入した肥料も確認してください。
丹羽いちご園の具体的な投入量や配合比率は、この記事では公開していません。一般に元肥の量を検討するときは、土壌診断の結果、使用する資材の表示、畑の面積、過去に投入した肥料の履歴を確認します。
Q. 土壌診断は自分でもできる?
市販の測定器や検査キットを使えば、pHなど一部の項目は自分でも確認できます。ただし、必要な肥料成分や投入量まで判断したい場合は、地域の農業相談窓口や土壌分析を扱う機関への相談も選択肢になります。
診断を依頼するときは、採取する土の場所や深さなど、提出先が指定する方法を確認してください。
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自分で土壌診断をするときに使う土壌酸度計
電池不要で土に差し込むだけの土壌酸度計です。専門機関へ依頼する前に、まず自宅で酸度の目安を確認したいときの選択肢として検討してみてください。
Q. 有機物中心の土づくりとは何が違う?
元肥は作物に必要な養分を定植前に準備する考え方で、有機物中心の土づくりは土の物理性や微生物の働きなども含めて土壌環境を整える考え方です。どちらか一方だけを選ぶのではなく、土壌診断と栽培方針に合わせて組み合わせます。
有機物を入れる場合は、含まれる炭素と窒素のバランスも判断材料になります。詳しくはいちご栽培のCN比と土づくり完全ガイドをご覧ください。
※この記事はAIを活用して作成しました。内容は丹羽いちご園の実際の栽培・直売経験をもとに確認しています。