結論からいうと、いちごは収穫後に追熟しません。置いておいても糖度が上がるわけではないため、甘くなるのを待つより、状態のよいうちに食べるのがおすすめです。
日にちが経ったいちごを「前より甘い」と感じることはあります。ただし、これは糖分が増えたのではなく、酸味や香りの変化によるものです。
結論:いちごは追熟しない。日にちが経って甘く感じるのは別の理由
いちごは、収穫したあとに果実が熟して甘さを増す「追熟」をしない果物です。
時間を置いて甘く感じたとしても、糖度が上がったとは限りません。酸味が弱くなり、相対的に甘さを感じやすくなった可能性があります。
そのため、いちごは追熟を待つのではなく、鮮度を保ちながら早めに味わうのが基本です。
いちごが「追熟しない」とされる理由
一般的な果物の分類では、いちごは「ノンクライマクテリック型」に含まれます。収穫後にエチレンの働きで追熟が進む果物とは、熟し方が異なります。
追熟する果物・しない果物の違い(クライマクテリック型/ノンクライマクテリック型)
果物は、収穫後も追熟するクライマクテリック型と、収穫後に追熟しないノンクライマクテリック型に分けて考えられます。
クライマクテリック型の果物は、収穫後もエチレンの働きによって熟成が進みます。一方、ノンクライマクテリック型のいちごでは、同じような追熟は起こりません。
つまり、いちごは収穫された時点の熟し具合が、その後の味を大きく左右する果物です。
ももとの違い(誤解しやすいポイント)
ももはクライマクテリック型の代表例で、収穫後も追熟します。その感覚から、いちごも置いておけば熟して甘くなると思われることがあります。
しかし、ノンクライマクテリック型のいちごでは、ももと同じような追熟は起こりません。時間が経ってやわらかくなったことと、追熟によって糖分が増えたことは分けて考えましょう。

バナナやキウイ、アボカド、ももは収穫後に食べごろが進む果物です。一方でいちごは、この中に入りません。
なぜ「日にちが経つと甘くなった」と感じるのか
収穫後のいちごが甘く感じられる理由は、糖度の上昇ではなく、酸味と香りの変化にあります。
酸味が抜けることで相対的に甘く感じる
いちごは時間が経つと酸味が弱くなることがあります。糖分が増えていなくても、酸味が控えめになると、もともと含まれていた甘さを強く感じやすくなります。
「置いたら甘くなった」という感覚は、実際には味のバランスが変わった結果と考えられます。最初から酸味が強い理由については、いちごが酸っぱい原因を解説した記事も参考にしてください。
香りの変化も影響する
甘さの感じ方には、舌で感じる味だけでなく香りも関係します。時間の経過によって香りの印象が変わると、同じ糖度でも甘く感じることがあります。
ただし、香りが変化したことは、いちごが追熟して糖分を増やしたことを意味しません。酸味と香りを含めた全体の印象が変わったと考えると分かりやすいでしょう。
収穫後、糖度はむしろ下がっていく
いちごは収穫後、時間の経過とともに糖度が低下する傾向があります。果実の状態や保存条件によって差はありますが、目安として1日あたり1〜2度(糖度)程度下がることがあります。
つまり、置いておくほど糖度が上がるのではなく、数値上の甘さは失われる方向に進みます。それでも甘く感じる場合は、糖度の増加ではなく、酸味や香りの変化によるものです。
「もう少し甘くなるまで待とう」と考えているうちに、美味しく食べられるタイミングを逃すことがあります。追熟を目的に置いておかず、状態を確認しながら早めに食べましょう。

美味しく食べるための保存のコツ
いちごの保存は、甘くするためではなく、収穫時の味わいをできるだけ保つために行います。
- 追熟を期待して長く置かない
- つぶれや傷みがないか確認する
- 食べる予定に合わせて保存方法を選ぶ
冷蔵するときの置き方や扱い方は、いちごの保存方法をまとめた記事で詳しく紹介しています。保存状態を整えたうえで、早めに食べ切るのが美味しさを逃しにくい方法です。
よくある質問
いちごを追熟させる方法はありますか?
いちごはノンクライマクテリック型の果物なので、収穫後に追熟させる方法はありません。常温に置いても糖度が上がるわけではないため、甘くなるのを待たずに早めに食べましょう。
酸っぱいいちごは置いておけば甘くなりますか?
置いている間に酸味が弱まり、相対的に甘く感じることはあります。ただし、糖度が上がって甘くなるわけではありません。時間の経過とともに糖度は低下するため、追熟を期待して長く置くのは避けましょう。
本記事は一般的な農学知識をもとにAIが構成し、丹羽いちご園が内容を確認しています。