「うちのいちご、なんか甘くならない…」
甘いいちごを作るには、品種や土だけでなく、着荷管理・肥料・温度の3つのバランスが鍵になります。丹羽いちご園では試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ甘さを安定させる方法を見つけてきました。
失敗談:着荷負担が多すぎると味が落ちる
丹羽いちご園で実際に経験した失敗が、1株に実をつけすぎて味が落ちたことです。いちごは一度にたくさんの実をつけると、それぞれの実に届く養分が分散されてしまいます。結果、糖度が上がらずに収穫することになりました。
甘いいちごを作るためには、着荷数を適切に管理して1つひとつの実に養分を集中させることが大前提です。
甘さに直結する3つのポイント
① 着荷管理:実の数を絞る
1株の着荷数を適切に管理することが、甘さの基本です。実が多すぎると養分が分散されて糖度が上がりません。小さな実・奇形果は早めに摘果して、残した実に集中して栄養が届くようにします。
② 肥料:葉面散布と点滴チューブを両方使う
丹羽いちご園では、葉面散布と点滴チューブへの混入の両方でバランスよく施肥しています。どちらか一方だけでなく、両方を組み合わせることで根からと葉からの両方向で養分を吸収させます。
大切なのは「ケチらずバランスを考えること」です。肥料は種類によって効き方が違うため、一種類に頼らず複数を組み合わせながら毎年試行錯誤を続けています。これが正解というものはなく、株の状態を見ながら調整することが大切です。
③ 温度管理:ゆっくり熟成させる
甘いいちごを作る最大のポイントは、ハウスを暑くしすぎずゆっくり赤く色付けて熟成させることです。
高温になると実が急いで赤くなりますが、糖度が十分に上がる前に色だけ赤くなってしまいます。いちごの甘さは、低めの温度でじっくり時間をかけて熟成させることで引き出されます。
- 収穫期のハウス内気温:昼間25℃前後を目安に換気する
- 夜温を下げることで昼夜の温度差をつけ、糖の蓄積を促す
- 色が赤くなっても「もう少し」待ってから収穫する意識を持つ
甘さを左右するその他の管理
水やりのタイミング
収穫の数日前から水を少し控えめにすることで、糖度が上がりやすくなります。ただしやりすぎると実が萎れるため、株の状態を見ながら判断します。
日照を確保する
葉が重なって日が当たらない部分があると光合成が落ちて糖度に影響します。葉かき・芽かきで株内部にも光が届く状態を保つことが甘さにもつながります。
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まとめ
- 着荷数を絞って1つひとつの実に養分を集中させることが、甘いいちごを作る出発点
- 肥料は葉面散布と点滴チューブの両方を組み合わせる
- 一番大切なのは暑くしすぎずゆっくり熟成させること
- 収穫前の水控えめ・日照確保も糖度に影響する
- 正解はひとつではない——株の状態を見ながら毎年試行錯誤を続けることが大切
※この記事はAIを活用して執筆・修正しています。
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