いちご収穫後の管理とランナー育苗|農家が教える夏越しの手順

5月に入るといちごの収穫もそろそろ終わりに近づきます。「まだ実が残っているのにいつ終わりにすればいいの?」という疑問は、家庭菜園をされている方からよく聞かれます。

私が収穫終了のタイミングを決めるとき、一番のポイントにしているのは味と害虫の発生状況です。ハウスの中に害虫が増えてきたり、収穫した実の味が落ちてきたと感じたら、それが「今年の収穫はここまで」というサインだと思っています。

収穫が終わったあとにやることは意外と多くあります。片づけ・ランナー育苗・夏越し管理、この3つをきちんとやることが翌シーズンの豊作につながります。この記事では、私が毎年実践している収穫後の手順を順番に説明します。

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目次

収穫終了のサインを見極める

味の落ちと害虫の増加が重なったタイミングが収穫終了の目安です。

いちごの収穫シーズンは12月〜5月ごろが一般的です。5月に入ると気温が上がり、実の糖度が落ちやすくなります。同時に、アブラムシやハダニなどの害虫も活発になり始めます。

私の場合、以下のどちらかに当てはまったら収穫終了の判断をしています。

収穫終了の2つのサイン:
(1)試食したときに「甘さが物足りない」と感じるようになった
(2)植え床の中で害虫(アブラムシ・ハダニ)が目立つようになった

害虫が増えた状態で無理に収穫を続けると、翌年の苗にも悪影響が出ます。味も落ちているなら、早めに見切りをつけて片づけに入るのが賢明です。

収穫後の片づけ:根っこからしっかり取り除く

片づけは根っこごと取り除くことが基本です。病気や害虫の温床を残さないことが翌年の管理を楽にします。

古株を根から取り除く理由

収穫が終わった親株は、そのままにしておくと病原菌や害虫の住み処になります。特に炭疽病の病原菌は枯れた葉や茎の中で越夏することが多いため、根ごとしっかり取り除くのが大切です。

私は毎年、収穫終了後できるだけ早いうちに片づけに入るようにしています。根が張っているので少し力が要りますが、ていねいに引き抜いていきます。

片づけ後の土の処理

古株を取り除いたあとの土は、そのまま使いまわすのではなく、土壌消毒や太陽熱消毒をすることをおすすめします。特にプランター栽培の方は、新しい培養土を使うと翌シーズンのトラブルを減らしやすいです。

作業 タイミング ポイント
古株の撤去 収穫終了後すぐ 根ごと取り除く
植え床の清掃 古株撤去後 枯れた葉・ゴミを除去
土壌消毒(太陽熱) 6〜8月 透明マルチを張って地温を上げる

ランナー育苗:子苗をポットで育てる方法

ランナーから子苗を育てることで、翌シーズンの苗を自分で用意できます。ポット受けが基本の管理方法です。

ランナーをポットに受ける

親株の根元から伸びてくるランナー(つる)の先に子苗が出てきます。これを小さなポットに誘導して土に根付かせます。私は9cmポットに育苗培土を入れたものを準備して、ランナーの節が土に触れるように設置しています。

受けるタイミングは6〜7月ごろが目安です。ランナーが細すぎる時期に受けてしまうと根付きが悪いので、ある程度しっかりしたものを選びます。

定植1ヶ月前にランナーを切る

子苗が十分に根を張ったら、定植の約1ヶ月前に親株とつながるランナーを切り離します。切り離すことで子苗が自分の根でしっかり水分・養分を吸収する練習になり、定植後の活着がよくなります。

ランナーを切るタイミング:定植の1ヶ月前が目安。早すぎると苗が弱り、遅すぎると根の独立が不十分になります。

ランナーが出ない年の対処法

私の経験上、年によってはランナーがほとんど出ない年があります。親株の体力が十分でない場合や、収穫シーズン中の管理状況によって差が出るようです。

ランナーが少ないと感じたときは、無理に育苗数を増やそうとせず、少数精鋭でしっかりした苗を育てることを優先しています。質の低い苗を多く定植するよりも、状態のいい苗を適切な数だけ植えた方が結果的に収量が安定します。

苗が足りない場合は、ホームセンターや苗専門業者から購入するという選択肢もあります。

炭疽病への注意:雨水が原因になった失敗談

ランナー育苗中に雨水が直接当たると炭疽病のリスクが高まります。育苗場所の選び方が重要です。

私が経験した炭疽病の失敗

数年前、育苗中のポット苗を雨の当たる場所に置いていた時期がありました。梅雨の時期に雨水が苗に直接かかり続けた結果、炭疽病が発生してしまいました。炭疽病はいちごの苗が夏に感染しやすい病気で、葉・茎・クラウン(株の中心部)が黒褐色に変色して最終的に枯れてしまいます。

発病した苗は数日で急速に状態が悪化し、その年の苗の一部を失ってしまいました。それ以来、育苗はかならず雨よけのある場所で行うようにしています。

炭疽病を防ぐための環境づくり

炭疽病の予防でもっとも大切なのは、雨水を当てないことです。

炭疽病を防ぐ3つのポイント:
(1)育苗場所は雨よけのある屋根下や簡易ハウス内にする
(2)水やり時は土に直接水を当て、葉・茎に水がかからないようにする
(3)植え床の水はねが苗に飛ばないよう地面との距離に注意する

特に梅雨から夏にかけては注意が必要な時期です。曇りや雨が続く日は過湿にならないよう管理し、通気性を保つことも予防に効果的です。

夏の水やりのコツ:水はねと昼間の水やりに注意

夏の水やりは朝か夕方に行い、昼間の水やりは避けます。水はねによる病気の二次感染にも注意が必要です。

昼間の水やりがNGな理由

夏の暑い日中に水やりをすると、根の周りの温度が急激に変わってしまい、植物にストレスがかかります。また、葉に水がついた状態で強い日光に当たると葉焼けの原因にもなります。

水やりは朝(できれば9時前)か夕方(16時以降)に行うのが基本です。特に気温が30度を超えるような日は昼間の水やりは厳禁だと思って管理しています。

水はねが病気を広げる

水やりのときに土の表面に水が強く当たると、土が跳ね上がって苗の葉や茎につきます。この「水はね」が炭疽病や灰色かび病などの病原菌を広げる原因になります。

ホースの水圧を調整するか、ジョウロを使う場合はゆっくりと土に注ぐように意識してください。点滴灌水チューブを使うと水はねを最小限に抑えられるので、育苗中はとくに効果的です。

おすすめ資材・商品

私が実際に使っているおすすめ資材はこちらです。

まとめ:収穫後の3ステップで翌年の豊作をつくる

いちごの収穫後から夏にかけての管理は、翌シーズンの準備そのものです。今回お伝えした内容をまとめると次のようになります。

ステップ 作業内容 重要ポイント
1. 収穫終了の判断 味の確認・害虫チェック 味が落ちたら潔く終了
2. 片づけ 古株を根ごと撤去 病原菌の越夏を防ぐ
3. ランナー育苗 ポット受け→1ヶ月前に切離し 雨よけ必須・炭疽病予防
4. 夏の水やり 朝・夕方に実施 昼間NG・水はね注意

特に炭疽病は一度発生すると苗の大半を失いかねない怖い病気です。私も実際に失敗した経験があるので、雨よけと水はね対策は徹底するようにしています。

手間はかかりますが、収穫後の管理をしっかりやっておくと、秋の定植がスムーズになり翌年の収量にも直結します。ぜひ参考にしてみてください。

※この記事はAIを活用して作成しています。内容は丹羽いちご園の実体験をもとにしていますが、栽培結果には個人差があります。

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